目の下や、まぶたが「ぴくぴく」と痙攣(けいれん)することはありませんか?
私の場合、目の周辺だけではなく、唇や足の皮膚や臀部(おしり)など、いたるところに痙攣がおきます。これは何かの病気なのでしょうか?
今回は、目の周辺の痙攣の原因と対処法をまとめました。
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まぶたがぴくぴく痙攣する原因は?
目のまわり(まぶたや目の下)がぴくぴく痙攣する症状を、眼瞼ミオキミア(眼輪筋波動症)といいます。
眼精疲労、肉体疲労、ストレス、睡眠不足などをきっかけに、おこることがあります。
疲れた時、目を使いすぎた時などは、だれにでもおこりえます。
ほとんどが、片側におこり、後述するチック症の動きよりは細かい動きで、まぶたの表面の筋肉が細かく痙攣し、ふるえます。
疲労を回復するようつとめれば、数日から数週間で自然に治まっていきます。
まぶたが痙攣した時にとるべき対処法
目の疲労回復
1.蒸しタオルなどを目に当てる
目を閉じて、目の上に蒸しタオルなどをのせて、目を休めましょう。
(蒸しタオルの作りかた)
1.タオルを水でぬらして、しぼります。
2.お皿に「1」のタオルをのせて、電子レンジで1分ほどチンします。
3.やけどに気をつけてタオルがちょうどいい温かさになるように少し冷やす(理容院でひげそりの時に理容師さんが蒸しタオルを冷ましているのを参考にしてみてください)
引用元:からだポジティブ「こむら返りの痛みが次の日まで続く時の対処法」
2.目薬
やはり特効薬として、目薬を使うとすっきりします。
市販の目薬はできるだけ防腐剤が入っておらず、人工涙液タイプのものがおすすめです。
※防腐剤とは、ホウ酸、パラベン、塩化ベンザルコニウム、クロロブタノール、ソルビン酸カリウムなどです。
目の疲労を予防するには
目の運動をする
目の運動について、くわしくはこちらの記事をごらんください
ブルーライトカットをする
スマホやパソコンから発せられるブルーライトが、目の疲れの原因となりますので、PC用メガネをするか、ブルーライトカットフィルムをスマホやパソコンにつけるなどしましょう。
私は、これを実行しただけで、目の疲れが以前より軽くなりました。
目によいサプリメントを摂取する
ブルーベリーは目によい食材として有名ですね。
日頃からサプリメントを摂取するのもおすすめです。
眼精疲労についてくわしくは、こちらの記事もあわせてごらんください。
肉体の疲労回復
疲れたなと感じたら、たまには、栄養バランスのとれたおいしいものを食べて、お風呂にゆっくり入って、たっぷり眠って疲労回復しましょう。
とくに夜は12時前に就寝すると、体の疲れがすっきりとれますよ。
疲労回復におすすめな食材はずばり!
- 豚肉
- かんきつ類(みかん、パイナップル、レモンなど)
です。
豚肉は疲労回復に効果のあるビタミンB1が豊富に含まれています。
また、かんきつ類には、疲労物質を排出してくれるクエン酸が豊富に含まれています。
疲れた時にはぜひ取り入れてみてください。
ストレス解消
ストレスは目の疲労、肉体の疲労にもつながります。
ストレス解消方法はいろいろとありますが、とくに「適度な運動」要は、体を動かすのがおすすめです。
ウォーキングなど、つらくない程度で、軽く汗が出てくるくらいの運動をしてみると、心も体もすっきりしますよ。
カフェイン飲料を控える
以外ですが、まぶたのぴくぴくに、コーヒー、紅茶、煎茶、抹茶などのカフェイン飲料はあまりよくないそうです。
カフェインには、神経を興奮させる覚醒作用があるので、カフェインを摂りすぎることによって、目の周りの筋肉や神経に作用して、痙攣をひきおこす場合も少なからずあるようです。
眼瞼ミオキミアに効くツボ
球後(きゅうご)
位置:目尻と、目の中央の下の真ん中のあたりの骨のくぼみにあります。
眼瞼ミオキミア、眼瞼痙攣、眼瞼麻痺、目尻のシワ、目の下のクマなどに効くツボです。
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眼瞼ミオキミアは何科に行けばいいの?
眼瞼ミオキミアは上述の通り、ストレスや眼精疲労を改善して様子を見ることが一般的なのですが、いつまでも続く、気になる時は、眼科を受診しましょう。
眼瞼ミオキミアと似ているその他の病気
チック症
チックは、どちらかというと、痙攣のように細かい動きではなく、
- まばたきを何度もくりかえす
- 顔をゆがめる
- 首を横に何度も振る
- 肩を上げたり下げたりする
などの「動きの癖」のようなものをさします。幼児~小学生にかけて発症しやすいといわれておりますが、大人で発症することもあるようです。
遺伝や、神経伝達物質のアンバランスが関係するともいわれております。
子供の場合は小児科、大人の場合は、神経内科、心療内科、精神科のいずれかを受診するとよいでしょう。
顔面痙攣
顔の半分が、自分の意思に関わらず痙攣をおこす病気です。
緊張、ストレス、疲労などをきっかけに発症することがあります。
まぶた、頬、額、唇、顎へと徐々に痙攣の範囲が広がっていき、重症化すると、顔が歪んでくることもあります。
目の回りと唇が同時に痙攣をおこしている場合は、顔面痙攣の可能性がありますので、脳神経外科を受診しましょう。
眼瞼痙攣
眼瞼痙攣(がんけんけいれん)とは、ジストニアという病気の一種です。
ジストニアとは、脳の基底核という部分の機能障害によって、自分の意思とは関係なく、不随意に筋肉が動いてしまう病気です。
眼瞼痙攣は、まぶたにのみ、ジストニアの症状がでる「局所性ジストニア」と位置付けられております。ジストニアにはそのほかにも、書痙、痙攣性発声障害、発声時頸部ジストニアなどがあります。
その他のジストニアに関しては、こちらの記事もあわせてごらんになってください。
「発声障害の種類その3~発声時頸部ジストニア~症状と治療法」
眼瞼痙攣は、目の周りの筋肉が自分の意思に反して痙攣をおこし、目が開きにくくなるという特徴があります。眼瞼痙攣の症状としては、
- まぶしい
- 目が乾く
- まぶたがぴくぴく動く
- 目を開けていられない
などがあり、進行した場合、完全に目を開けていられない状態になり、目でものを見ることが困難になってくることもあります。
このような症状が気になる場合は、眼科か神経内科を受診しましょう。
眼瞼ミオキミアと眼瞼痙攣の違いは?
眼瞼ミオキミアはまぶたを自由に開いたり閉じたりできますが、眼瞼痙攣の場合、進行してくるとまぶたを開けていられなくなってくるという違いがあります。
関連記事もあわせてごらんになってください
「発声障害の種類その3~発声時頸部ジストニア~症状と治療法」
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