私は小学生の頃、体育の跳び箱の授業の時に、まちがえて手で着地をしてしまい、利き手の手首を捻挫したことがあります。
その後、手首にこぶができるようになりましたが、これがさわってみると、ブヨブヨしていてやわらかく、特に痛みがあるわけでもないのですが、見た目的にも気になって、そのこぶをとるために、整形外科に通ってた時代があります。これがガングリオンっていうんですね。
そのガングリオンも、いつのまにか再発することもなくなって、今現在に至っております。
今回は、ガングリオンについてまとめました。
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ガングリオンって何?
ガングリオンとは、関節(主に手首の関節が多い)にできる、良性の腫瘤(しゅりょう)のことをいいます。
※腫瘤(しゅりょう)とは、「こぶ」のことをいいます。
関節の動きをよくするための潤滑油となる液体が、なんらかの理由によって、関節部分の袋の中に入り、ゼリー状に固まって、こぶのように、皮膚が膨らんだ状態がガングリオンです。
ガングリオンができる原因は?
はっきりした原因はわかっておりませんが、
- 関節を動かしすぎること
- ぶつけた、ひねったなどの衝撃によるもの
- ストレス
なども関係しているのではないかといわれております。
どちらかというと、男性より女性に多くできるようです。
男女の比率としては、男1:女3で、20代~50代の比較的若年層に多くみられるようです。
とはいえ、幼児から老人まで誰でもなりえるとされております。
実際、私も以前はガングリオン保持者でしたが、はじめてガングリオンが出たのは、小学校高学年の頃でした。
体育の跳び箱の授業で、手を捻挫したのをきっかけに、手首(手の甲側)にポコッとゼリー状のふくらみができるようになりました。
整形外科にて、注射でゼリー状のもの(ガングリオン)を取り出す治療をしていましたが、いつのまにか再発しているので、そのたびに、整形外科に通っていました。
その後20代前半まで続いたように思います。
しかし、いつのまにかガングリオンができなくなっていきました。今では全く再発しません。
できやすい部位
ほとんどは手首にできるのですが、指のつけね、ひじなどの、関節のまわりにできることもあるようです。
また、ひざや足の関節まわりにできることもあります。
放っておいたらどうなるの?
ガングリオン自体は良性のものなので、「ふくらんでいる」という不快さ以外は、痛みがあるわけでもなく、無症状です。
ただし、神経の近くにでき、神経を圧迫した場合、しびれ、痛み、麻痺などがおきることがあります。
また、目に見えない場所(関節の奥)にできる骨内ガングリオンの場合は、皮膚の膨らみはないものの、関節を圧迫し、痛みを伴う場合もあります。
痛みや関節に違和感がある場合は、MRIや超音波検査にて検査をすることもあります。
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ガングリオンの治療法
穿刺(せんし)治療法
穿刺治療法とは、ガングリオンの部分に注射針を刺し、ゼリー状のものを吸い取る治療方法です。
私もこちらの治療をずっと受けていました。
再発はするのですが、保険適用となり、1000~2000円くらいで受けられるので、体にも金銭的にも負担が少なく、ポピュラーな治療法だといえます。
圧迫治療法
膨らんだガングリオンを、皮膚の上から医療器具によって、圧迫(押しつぶす)する方法です。
ガングリオン自体は良性ですので、つぶしても問題ないのですが、神経まで圧迫してしまうなどのおそれもあるので、自己流でおしつぶすのはやめましょう。
必ず医師の判断に従いましょう。
レーザー治療法
ガングリオンの患部に、半導体レーザー(低出力)を照射する治療方法。
一か所約3分程度で、痛みはなく、1~2が月間、毎日通院します。
健康保険適用となり、自己負担額は一回につき¥500~¥1000くらいです。
除去手術
ガングリオンのゼリーが入っている袋そのものを、切除する手術です。
手術痕が残る、しびれなどの後遺症が残るリスクがあるという難点もありますが、再発率が低いことが最大のメリットです。
保険適用外で、2~8万円と大きさによっても金額が変わってくるようです。
病院は何科にいけばいいの?
ガングリオンかな?と思ったら、整形外科に行くのが一番適しています。
症状が軽い場合、または、最寄に整形外科がない場合などは、皮膚科や形成外科でも治療が可能なこともありますが、整形外科は関節、腱、神経に関するエキスパートなので、ガングリオンじゃない病気であった場合でも対応可能で、正しい治療を受けることができるからです。
まずは、皮膚のふくらみがガングリオンなのかどうかを確認し、手術が必要なのか?または、経過観察でよいのかを、整形外科にて診断してもらうことが大切です。
自分でつぶしてはいけません!
病院にて、「つぶす治療」をする場合もありますが、自己判断でつぶすことはおすすめできません。
また、ガングリオンだと思っていたら、脂肪腫、アテローム、軟部腫瘍だった!なんて場合もあります。
痛みがある場合、5センチ以上ある場合、短期間で肥大化する場合などは、放っておかず、できるだけ整形外科を受診しましょう。
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