「おねしょ」と聞くと、小さい子供がするものだと思っていませんか?
実は成人してからも「おねしょ」で悩んでいる人は意外にも多いようです。
さまざまな原因が考えられるのですが、ちっとも恥ずかしいことではないので、頻繁に続くようでしたら、医療機関を受診して原因をつきとめることが大切です。
今回は、大人のおねしょについてまとめました。
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子供のおねしょと大人のおねしょの違いは?
「おねしょ」とは、寝ている時に布団の中で、知らず知らずのうちに「おしっこ」をもらしてしまうことをいいます。
主に1歳~小学校入学前後の幼児期のうちは、まだ膀胱が小さく未発達なため、朝まで尿を貯めておけないためおこるものです。
小学校入学以降から大人の場合は「おねしょ」と言わず、「夜尿症」と、年齢で呼び方を区別しているようです。
大人のおねしょ(夜尿症)の原因は?
まず夜尿症には2パターンあって、ひとつは一次性夜尿症、もうひとつは二次性夜尿症とがあります。
一次性夜尿症
おねしょをしたりしなかったりという日がまばらであったとしても、小さい頃からの延長で、大人になってもずっとおねしょが治りきらず、続いている状態を一次性夜尿症といいます。
身体の機能的なことが原因(膀胱が小さい、抗利尿ホルモンの分泌が少ないなど)がほとんどなので、専門医のもとで治療をすれば、改善できることが多いようです。
二次性夜尿症
一次性夜尿症とは逆に、どちらかというと子供の頃は、おねしょをすることがなかった人が、大人になってから、突然おねしょをするようになってしまったという場合は、二次性夜尿症と呼ばれております。
大人のおねしょ(夜尿症)の原因
1.自律神経の乱れ
疲労やストレスによって、自律神経が乱れることにより、利尿を抑制するといわれている、抗利尿ホルモン(バソプレッシン)の分泌が減ってしまうことによって、夜間の尿の量が増えてしまう場合があります。
専門医のもとで投薬治療をおこなうことで改善できることが多いです。
2.睡眠薬
睡眠薬の服用によって、目が覚めずに、そのまま尿をもらしてしまう場合もあります。
3.飲酒
飲酒によって、抗利尿ホルモン(バソプレッシン)のはたらきが鈍くなってしまうため、本来、体に蓄えておくべき水分までも、尿として排出してしまうので、お酒を飲むとトイレが近くなってしまうのです。
4.病気によるもの
睡眠時無呼吸症候群
睡眠中に呼吸が止まったりする病気で、抗利尿ホルモンの分泌に影響をおよぼし、夜間の尿が増えてしまうことがあるといわれております。
睡眠時遊行症(夢遊病)
睡眠中に脳の一部のみが覚醒して、本人の自覚がないまま行動してしまう病気です。
やはり抗利尿ホルモンの分泌に影響が出て、夜間の尿が増えてしまいます。
糖尿病
糖尿病は脱水症状になり、また、血液中の糖濃度が高いため、糖を排出しようと、体が多量の水分を欲します。そのため、たくさんの尿が作られるので、夜尿の原因ともなってしまいます。
尿崩症
はっきりした原因はわかっておりませんが、抗利尿ホルモンの分泌の障害によるものと、脳の疾患や脳の手術後などにおこるものとがあります。昼夜問わず多尿となり、のどが渇き、冷たい水を欲するようになります。
糖尿病とも一見似ていますが、「急に尿の量が増えた」場合は、内科か内分泌科を、脳の疾患がある、または脳の手術を受けたことがある場合は、脳外科か脳神経外科を受診してみることをおすすめします。
その他
膀胱の病気(過活動膀胱、膀胱炎、膀胱ガン)、前立腺の病気(前立腺肥大症、前立腺ガン)、脳血管障害(脳卒中)なども、夜尿が増える原因としてあげられます。
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大人のおねしょ(夜尿症)対策
1.寝る前にトイレに行く
当たり前といえば当たり前なのですが、寝る2時間くらい前からは、できる限り水分を摂ることを控えましょう。
2.寝る前の酒を控える
先述の通り、飲酒によって、抗利尿ホルモン(バソプレッシン)のはたらきが鈍り、体内の水分を必要以上に尿として排出してしまうため、夜尿がおこりやすくなります。
また、お酒と同様、カフェイン飲料も利尿作用があるので、夜尿が心配な方は、お昼以降は飲まないようにしましょう。
3.漢方薬を飲む
夜尿症に効果があるとされている漢方薬もあります。
4.ツボを刺激する
夜尿症に効果があるとされているツボをおさえたり、お灸をするなどもよいでしょう。
泌尿器系、生殖器系の病気に効くツボといわれております。
5.大人用おむつをはいて寝る
大人用の紙おむつもありますので、どうしても心配な方は使用してみるのも手です。
はくタイプ
パッドタイプ
リフレ・サラケアパッドワイドロング
病院は何科に行けばいいの?
大人の夜尿症には何らかの病気が隠されている可能性も考えられますので、一定期間、夜尿が続くようでしたら、病院を受診してみましょう。
かかりつけの内科または、泌尿器科、産婦人科などがよいでしょう。
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