足の甲がむくむことはありませんか?
足のむくみをひきおこす要因は、日常生活の見直しで改善するものから、病気によるものまでとさまざまあります。
今回は、高齢者の足の甲がむくむ場合の原因と、日常生活で心がけるべき点などをまとめました。
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高齢者の足の甲のむくみの原因は?
筋力の低下
加齢とともに、足の筋力が低下し、血液を上に押し上げることが難しくなっていきます。また、心臓ポンプのはたらきが低下した場合も、足の甲がむくみやすくなります。
冷え
体が冷えた状態が続くと、血流が悪くなり余分な水分を体に溜めこみやすくしてしまいます。
塩分のとりすぎ
塩分の摂り過ぎは、体内のナトリウムを増やしてしまいます。必要なくなったナトリウムはカリウムとともに体外に排出しようとするのですが、カリウムが不足すると、かわりに、水分を取り入れて塩分を薄めようとし、のどが渇くことになります。
のどが渇くので水分を取り過ぎると、その余分な水分がむくみの原因になってしまうのです。
長時間同じ体勢
高齢者の方だけではなく、デスクワークをする方、また立ち仕事の方など、長時間同じ体勢をしていると、体の下のほうに水分が溜まり、むくみがおきやすくなってしまいます。
長時間、こたつの中や、椅子にずっとこしかけたままなどもよくありません。
「立ちっぱなしの人は座る」「座りっぱなしの人は立つ」など、1時間に1回くらいは、体勢をかえるように過ごしましょう。
病気によるもの
病気によって足の甲がむくんでいることも考えられます。
血栓症
片方の脚の血管に血栓(血管が詰まる)ができている可能性もあります。
腎臓病
足、顔のむくみ症状以外でも、尿が泡立つようになってきたなどがあったら、腎臓病(ネフローゼ症候群)の可能性も考えられます。
心不全
心臓のはたらきが低下する病気で心不全がありますが、足の甲にむくみがでやすくなります。
心不全のそのほかの症状は、運動後の息切れ、咳き込み、倦怠感、就寝時の息苦しさなどがあります。
脳梗塞の後遺症
脳梗塞の後遺症として、麻痺による運動不足で足がむくむ場合もあります。
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足の甲のむくみ対策
足の甲のむくみが、病気からきているものじゃないことを前提に、日常の心がけ次第で改善されていく対策をまとめました。
病気が原因で足がむくんでいる場合は、足を動かすことによってかえって症状を悪化させてしまうことがありますので、注意しましょう。
適度な運動
高齢者の足のむくみの多くは、運動不足によるものといわれております。
散歩などをして歩くのもよいでしょう。
また、布団の上で足を上げ下げするだけでも改善されることもありますよ。
病気が原因で足がむくんでいる場合は、症状を悪化させることにつながる場合もあるので、運動については、主治医と相談しましょう。
横になる
血液を心臓に戻すのがスムーズにいかず、むくんでいることも考えられますので、昼寝などをして体を横にするというのも効果的です。
塩分を控える
塩分の摂り過ぎにともない、余計な水分を体にためこむことがむくみにつながるので、食事は
塩分を控え、できるだけ薄味を心がけていきましょう。
足湯をする
体の冷えは、血流を悪くし、余分な水分を体に溜めこみやすくなり、足のむくみにつながります。足湯をすると、体全身の血流が良くなり、むくみが改善します。
むくみに効果のあるツボを押す
むくみや冷えに効果的なツボです。
「足竅陰(あしきょういん)」ご確認ください
精神的ストレス・水太り・脂肪太り・ホルモンバランスなどに効果的なツボです。ダイエットにも効果があるとされています。
むくみを改善する漢方薬
下半身のむくみ、冷え、めまい、食欲不振など。体を温めて、水分の巡りや排出を良くする効果があります。
下半身のむくみ、疲れやすい、だるい、汗をかきやすいなどに効果があるとされています。
⇒尿量が少なくむくむ、体が重い、のどの渇き、汗をあまりかかない、頭痛などに効果があるとされています。
むくみは何科に行けばいいの?
まずはかかりつけの内科に相談してみましょう。その後必要に応じて、循環器内科、消化器内科、腎臓内科などを紹介してもらえることがあります。
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