子供のころおじいちゃんちに遊びに行くと、栄養ドリンクをジュースがわりに飲ませてくれていたのですが、そのあとトイレに行くと真っ黄色いような、オレンジ色のようなおしっこがでてびっくりしたことをおぼえています。子供が栄養ドリンクとはあまりおすすめできないのですが・・・。
尿にはいろいろな色があるようです。今回は、尿の色でわかる病気の兆候などを調べました。
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薄い黄色
薄い黄色の尿は、いたって健康で、正常な状態です。
濃い黄色
尿の色を黄色くしているのは、食べ物を消化する際に肝臓から分泌される胆汁にふくまれている「ビルビリン」という物質によるものです。
朝いちばんの尿は濃い色をしていますよね。
朝はある種の脱水症状がおきています。
激しい運動後や、朝一番の尿は水分が少なく、ビルビリンが濃縮されているため濃い黄色をしているのです。
また、栄養ドリンクをたくさん飲んだ時なども、濃い黄色になりますね。これは、栄養ドリンクに含まれているビタミンB2によるものです。
子供のころ尿検査ってありましたが、「朝おきたらすぐにとった、中間尿」をもっていかなくてはなりませんでしたよね?これは尿が濃縮されていて検査に適しているからだといわれております。
また、中間尿がいいのは、初尿は尿道や周辺の汚れや細菌が含まれてしまうため検査結果に影響を与えてしまうため、少し洗い流したあとの中間尿のほうが検査に適しているためとされています。
オレンジ色
濃い黄色とほぼ同じで、体内の水分が減っている時に出やすいです。
また、みかんにもなどの柑橘類を前日の夜に食べたりすると翌朝オレンジ色の尿がでる場合もあります。みかんにはカロチノイドが含まれているためです。にんじんや、カロチノイド栄養食品などにもカロチノイドが含まれているため、たくさん食べると尿の色に影響する場合もあります。
また、子供の場合は、風邪をひいた時に小児科から処方されるお薬を飲んだ時に、オレンジ色の尿が出る場合があります。
うちの子供も、かかりつけの小児科のお薬の色自体がオレンジ色なのですが、おしっこもオレンジ色で出てきます。
薬も服用していず、カロチノイドを含んだ食品も食べていず、また、脱水もおこしていないのにもかかわらず、オレンジ色の尿が続く場合は、胆石症の疑いもでてきます。
胆石症とは、肝臓から分泌される胆汁の成分が胆のうの中で石のように固まってたまってしまう病気です。
早めに泌尿器科、内科、婦人科などを受診しましょう。
乳白色
尿が白く濁っていて、膿がまじっていることもあります。
多くの場合は、尿路感染症によるもので、女性は膀胱炎の可能性もあります。
また、淋病による尿道炎によっても乳白色の尿が出る場合があります。
茶色
褐色というか、赤ワインやコーラの色に近いともいえます。
病院で手術をするときの止血剤を使用すると手術後に茶色っぽい尿が出ます。
また、便秘で下剤を服用した場合や、糖尿病の薬でも茶色っぽい尿が出ることがあります。
赤やピンク
尿に「赤み」がでた場合には、いわゆる「血尿」で、なんらかの病気がかくれている可能性があります。
腎臓で尿ができる段階で血が混じる腎疾患の場合と、尿ができたあとに尿の通り道(尿管や膀胱など)に尿路結石ができることによっておこる場合とがあります。
また、女性の場合は膀胱炎になった場合も血尿がでることもあります。
血尿がでた時はただちに、泌尿器科、内科、婦人科などを受診しましょう。
緑色
緑色の尿がでることもあります。
こちらは、緑膿菌に感染している可能性があります。
緑膿菌は黄色ブドウ球菌などと同じく、常在菌といって、ふだんから人間にも動物にも存在している菌なのですが、体力低下や病気などをして免疫力が低下している時に、悪さをする菌で、膀胱炎の原因にもなります。
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紫色
入院中に、カテーテル(管を通して尿をとる)を使用している患者の尿が、尿パックに入った時に、尿が紫色になることがあります。
また、カテーテルを使用していないにもかかわらず、尿が紫色の場合は、ヘモグロビンを作ることができない難病「ポルフィリン症」という病気の可能性も考えられます。
青・水色
生後間もない赤ちゃんが、かかることがあるといわれる「青いおむつ症候群」という非常にまれな病気によって、水色の尿が出てくることもあります。
遺伝性によるともいわれていますが、はっきりした原因はわかっていません。
大人は使用している薬によっても、水色の尿が出る場合があります。
無色透明
水分の摂り過ぎによって、尿の色が薄まっているだけなら心配いりません。
しかし、水分の摂り過ぎでも、アルコールやカフェインの摂り過ぎでもないのに、あまりにも尿の出る回数や量が多いなどの場合は、尿崩症によるものかもしれません。
尿崩症になる原因は、頭部の外傷、脳炎、脳腫瘍、白血病、結核、放線菌症などの病気も考えられるため、泌尿器科、内科、婦人科などを受診しましょう。
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