耳の中がかゆい!!!
私もよくあります。ごりごり耳かきでかいてました!!
気持ちいいので、ついつい力任せにやっていましたけど、これはだめなんですねー。
耳の中は非常にデリケートにできているのですから。
今回は、耳の中がかゆい時の原因と、かゆみの応急処置などをまとめました。
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耳の中がかゆいのは耳あかのせい?
耳あかのはたらきとは?
耳あかは医学的には「耳垢(じこう)」と呼ばれています。
耳あかのはたらき?!
はたらきっていうか、垢(あか)っていうくらいだから、単に、体からの余計な排泄物なんじゃないの?と思っていませんか?私はそう思っていました。
しかし、耳垢には大事な役割があるのです。
垢(あか)という名前であるものの、ただの排泄物ではなく、ふだんは耳の中に、ほこりや汚れなどの侵入を防ぐ役割や、耳垢に含まれる抗菌性によって耳の中の皮膚の乾燥を防いだり、保護してくれる役割を果たしてくれているのです。
耳の中がかゆい時に考えられる原因5
1.耳かきのやりすぎ
耳の中には「迷走神経」というものが通っているので、耳かきは気持ちいいものなんですね。
*「迷走神経」を刺激すると気持ちいいと感じるといわれております。
また、耳のかゆみの原因は耳垢だと思えば、さらにいっそう「耳かきに精を出す」ことに拍車がかかるでしょう。
しかし、耳垢の役割は先にも述べました通り、「耳を保護する」抗菌性があるものだということがわかりました。
その大事な防御壁である耳垢をガンガン掃除していたら、保護がなくなり、デリケートな耳の中の皮膚がかゆくなってしまうということになります。
かゆいからさらにかく!というなんとも悪循環にはまってしまいますね。
なので、耳掃除というのは必要以上にやりすぎてはいけないのです。
耳垢は食事や会話などであごをうごかすことによって、必要のない耳垢は自然と外に排出される仕組みになっているそうです。
耳垢掃除はせいぜい1カ月に1度くらいにしておきましょう。
乾いた耳垢「乾性耳垢」の人の耳掃除のやりかたは、
「綿棒で耳の奥まで入れず、耳の中の皮膚をくるっとひと撫で」するくらいで大丈夫です。
綿棒でぎゅうぎゅう、がりがりやると、耳垢を奥に押し込んでしまうので、コツは「耳の入口(手前)」だけを綿棒で軽く拭き取るようなイメージがよいでしょう。
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2.耳垢栓塞(じこうせんそく)
「1」と相反しているようにも思えますが、「耳かきをしすぎないほうがいい」のは、おもに、乾性耳垢の人です。
耳垢には2種類あるのをご存知ですか?
ひとつは、日本人に多いとされる「乾性耳垢」というものです。
乾いてパサパサしていて「コナミミ」「ミミカス」などとも呼ばれています。
ふたつめは、「湿性耳垢」で茶色っぽい、アメ状にねっとり湿った耳垢で、「アメミミ」「ネコミミ」などとも呼ばれています。西欧人の約9割はこのタイプの耳垢だそうです。
この「湿性耳垢」の人は、頻繁ではないものの、定期的に耳垢掃除をしないと「耳垢栓塞(じこうせんそく)」になりやすくなるといわれております。
たまった耳垢がふやけ膨張し、かゆみの原因にもなるということです。
3.外耳道真菌症(カビ)
外耳道真菌症とは、耳の中に真菌(カビ)の一種が生えてくることをいいます。
カビが悪さをするだけあって、とてもかゆいです。
真菌を取り除く治療がおこなわれるのですが、真菌というのはしつこく、完治までにかなり時間がかかります。(数か月以上の場合も)
しかし、途中で治療をやめてしまうとまたカビが増殖したりしてしまうので、必ず完治するまで医師の指示通りに通院しなくてはなりません。
外耳道真菌症になりやすい人
・外耳炎が悪化した人
耳の入口から鼓膜までのあいだの部分で炎症がおこっているのが外耳炎です。
外耳炎は耳の中に傷がついたりしたことからおこりやすいため、真菌(カビ)も繁殖しやすくなってしまいます。
かゆみや痛みをともない、腫れあがることもあります。
・イヤホンや補聴器などを日常的に使用している人
イヤホンや補聴器などを毎日使用している人にもおこりやすいといわれております。
イヤホンや補聴器などが、直接皮膚にふれることでおこる接触性皮膚炎によるものや、耳をふさぐことによって「蒸れる」ためカビが生えやすい状況になってしまいます。
・免疫力が低下している人
免疫力が低下すると真菌(カビ)に対して抵抗することができなくなります。
疲労やストレス、風邪などによっても免疫力は下がりますので、体力をつけるよう心がけましょう。
4.乾燥
空気が乾燥する季節になると、お肌が乾燥しますよね?
乾燥肌やアトピーなどの人は、乾燥すると、本当に皮膚のかゆみが強くなります。そういう場合はまず保湿クリームなどによって、保湿をこころがけるかと思います。
耳の中も同じ皮膚なので、乾燥によって耳の中がかゆくなってしまう場合もあります。
耳の中はデリケートなので、この場合は、耳鼻科または、皮膚科にて適切な薬を処方してもらいましょう。
5.アレルギー
花粉症、アトピー、アレルギー性鼻炎などのアレルギー疾患を持っている場合は、アレルギー発症によって、耳の中がかゆくなることがあるといわれております。
元来、耳、鼻、目、喉はつながっていて、口や鼻から花粉などのアレルギー物質が耳の奥まで入り込んできてかゆみがでてくることがあるようです。
また、喉の炎症がおきているときも耳の中がかゆくなる場合があるそうですので、喉の炎症も同時におきている場合は、耳鼻科を受診し、適切な処置を受けましょう。
耳の中のかゆみの応急処置
かゆい時は「やさしくひと撫で」する
かゆいものを「がまんしろ」というの酷な話です。
かゆくてかきたい時は綿棒でひと撫でするようにかきましょう。
かかないに越したことはありませんが、どうしてもかゆい時は、
「綿棒で、やさしく、かきすぎないように、できればひと撫で」くらいにしておきましょう。
保冷剤で冷やす
かゆみが強い時や、ほてり、腫れなどがある時も、保冷剤などで冷やすことによって、一時的ではありますが、かゆみが落ち着きます。
耳鼻科にいきましょう
応急処置はあくまでも応急処置です。
耳の中に炎症がおきている可能性もありますので、耳のかゆみが1週間以上続くときは、アレルギー検査なども含めて、耳鼻科を受診することをおすすめいたします。
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