おしりがかゆいっっ!!!
でもだからといって、人前でボリボリかけるわけないですよね。マジ苦痛です(泣)
今回は、肛門の周りのかゆみについてまとめました。
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肛門のかゆみで考えられる原因
肛門掻痒症(こうもんそうようしょう)
肛門のかゆみ症状のほとんどがこの肛門掻痒症(こうもんそうようしょう)ともいわれております。
肛門掻痒症(こうもんそうようしょう)は皮膚病などの病気というわけではなく、自分で掻いてしまうことによってできた湿疹です。なので人にうつることもありません。
肛門掻痒症(こうもんそうようしょう)になる原因は、以下のようなものがあります。
・排便後の拭き残し
・便秘
便秘で、便が肛門に残っていると、その便が刺激となって、かゆみをおこすことがあります。
・湿気(おしりの蒸れ)
お尻は座ったり、高温多湿の環境下になりやすいため、汗をかきやすくなります。
汗の量が増えて、皮膚の汗腺が詰まり、その刺激がかゆみの原因となることがあります。
・洗いすぎ
洗いすぎによって、皮膚に必要な油膜まで洗い流してしまい、皮膚のバリア機能が低下することによって、かゆみが増すこともあります。
病気によるもの
肛門のかゆみが「肛門掻痒症」ではなく、何らかの疾患からきていることもあります。
下記を参考に、疑わしい場合は早めに受診しましょう。
・痔
おもに、いぼ痔の「いぼから出る血液や粘液」が肛門の周囲につくことによって、かゆみをひきおこすことがあります。
また、痔の一種である「痔ろう(あな痔)」が原因でかゆみがおこることもあります。
「痔ろう(あな痔)」とは、下痢などによって傷ついた肛門周辺から、細菌感染して炎症をおこし、膿を出すおできができる痔です。 激しい痛みがともないます。また、膿が破れて下着についたときに、かゆみを感じることがあります。
・ぎょう虫
現代では少なくなったものの、今でもぎょう虫は存在します。
小学生のころ、「ぎょう虫検査」といって、緑色のセロハンのついた粘着テープが配られ、朝起きたら、おしりにあてて、学校に持っていくということがありましたね。
肛門にぎょう虫がいると、明け方の温まった布団の中でかゆみが生じます。
病院(内科、肛門科)にて検査を受けることができ、「ぎょう虫駆除薬」を飲めば完治します。
ちなみに、小学校でおこなっていた「ぎょう虫検査」と「座高測定」は2015年度限りで廃止されることになりました。
・接触性皮膚炎(かぶれ)
肛門のかゆみは、生理用ナプキン、市販の軟膏、肛門用のスプレー、ウェットティッシュなどにかぶれることも原因と考えられています。
・皮膚カンジダ症
カンジダというのは真菌といって、いわゆる「カビ」です。
カンジダ菌は常在菌といって、正常な皮膚にも存在していますが、抵抗力が落ちた時に増殖します。
女性の場合、膣にもカンジダ菌がすんでいますが、やはり抵抗力が落ちた時に増殖し、性器が赤く腫れ、かゆみをおこし、酒かすのような白いおりものが出る「膣カンジダ」というものがあり、肛門周辺にもかゆみがおこる場合があります。
男性は、膣カンジダをおこしている女性との性交渉によって感染します。
あまり目立った症状は出ないことが多いのですが、まれに性器にかゆみ、ただれ、水ぶくれがあらわれることがあります。また、肛門周辺にもかゆみがおこることもあります。
・尖圭(せんけい)コンジローマ
子宮頸がんの原因ともなるヒトパピローマウイルスの感染によっておこります。
性行為が主な感染源で、男女共通で、性器や肛門の周りに、薄いピンク色の「にわとりのトサカみたいな」「カリフラワー状の」「乳頭のような形をした」いぼができるのが特徴です。
性行為によって感染するので、パートナーにも受診をすすめ、ともに治療をはじめましょう。
どちらかというと、ホモセクシャルの人に多い病気といわれておりますので、尖圭コンジローマの受診の際に、HIV抗体検査も同時に受けておくとよいでしょう。
医師はプライバシーは守ってくれますので、恥ずかしがらずに相談してみましょう。
男性なら、性病科、泌尿器科、皮膚科などがよいでしょう。
女性は、婦人科がよいでしょう。
・皮膚がん
まれなケースですが、肛門にできた皮膚がんによってかゆい場合もあるそうです。
市販の薬などの治療を試して1カ月以上改善がみられない場合は、病院にいってみましょう。
病院は何科?
肛門科、皮膚科が適しています。
また、女性なら婦人科(産婦人科)でもよいでしょう。
男性なら、泌尿器科でもみてくれます。
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自分でできる肛門のかゆみ対策
1.排便後はきちんと拭き取る
力を入れてゴシゴシこするのはやめましょう。
肛門が傷つきさらにばい菌が入りやすくなってしまいます。
優しく、トイレットペーパーでていねいに押さえるようにお尻を拭きましょう。
2.必要以上に清潔にしすぎない
排便後はトイレットペーパーにてきちんと拭き取る必要はありますが、必要以上に清潔にしすぎるのも、皮膚に必要な油膜まで洗い流してしまい、皮膚のバリア機能が低下して、よくないといわれております。
入浴の際におしりを洗う時は、背中等を洗って、落ちてきた石けんの泡がかかる程度で十分だそうです。
本来ならば、すっきりと便が出ると、温水便座や石鹸をはじめ、消毒薬、肛門のスプレー、 ウエットティッシュなど使わなくてもきれいになるといわれております。
3.便秘を改善する
直腸や肛門の内側に便が残っている場合、肛門にかゆみが生じることがあります。
ですので、便秘を改善し、すっきりと便がでるようになることが大切です。
便秘の改善には
日常的に食生活、運動の改善を行う必要もありますが、どうしてもつらい時は整腸剤の力を借りるのもひとつです。
便秘に効くツボもあります。
ツボ 「大巨(だいこ)」
引用元:からだポジティブ「おならが多い人やおならが臭いと感じる人の原因と対処法」
4.入浴をする
痔からくる肛門のかゆみなら、入浴をして肛門周りの血行を良くしてあげることで痔が改善していきます。血行をよくするためには、入浴するほかにも、ストレッチをするなども効果的です。
5.市販の薬を使う
肛門掻痒症(こうもんそうようしょう)を治す市販のお薬もあります。
かゆくてもかかないこと!
かゆいので、かきたくなるのはわかりますが、かいたり、こすったりしてはいけません。
また、トイレで温水便座のあとの乾燥をすることがあると思いますが、肛門掻痒症(こうもんそうようしょう)の時は、乾燥はNGです。
乾燥させることにより「かゆみを感じる神経」が増殖してさらにかゆくなる!というわけです。
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