夜ごはんにチャーハンや、炊き込みご飯などを「明日も食べよう」と思い、つい作りすぎてしまうことってありますよね。明日のごはんづくりも楽できるし♪なんて(汗)
でも、待ってください!
それ、ちゃんと、冷蔵庫か冷凍庫に入れておいたほうがいいですよ!
炊飯ジャーや、フライパンに入れたまま一晩おいてしまうなど、夏場は絶対にやめましょうね。
今回は、「食中毒の症状」シリーズ第10弾として、セレウス菌についてまとめました。
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セレウス菌とは?
食中毒をおこす菌の中には、セレウス菌、ウェルシュ菌、ボツリヌス菌という、加熱しても死滅しない細菌があります。
その中のひとつであるセレウス菌の芽胞は、熱に強く「100℃、30分加熱でも死なない」といわれております。その「芽胞が増殖する際に」毒素を産生します。
セレウス菌は、好気性芽胞形成菌であり、食べた後の残り物に繁殖する腐敗細菌とされています。飲食店や家庭などで発生することがほとんどだといわれております。
どちらかというと、気温が高い6月から10月の間で多発することが多いようです。
キッチンのスポンジや布巾の雑巾のようなにおいはセレウス菌によるものだそうです。また、人にうることはないといわれております。
セレウス菌には、下痢型と嘔吐型の2種類ありますが、日本で発生しているセレウス菌の食中毒のほとんどが嘔吐型によるものだといわれております。
原因となる食べ物は?
セレウス菌(下痢型)
- 食肉を原料としたスープ
- 弁当
- プリン
など
セレウス菌(嘔吐型)日本ではこちらが主流
- チャーハン
- ピラフ
- 炊き込みご飯などの米飯料理
- スパゲティ(パスタ類)
- 焼きそば
など。
セレウス菌による食中毒をおこした時の症状
セレウス菌(下痢型)
下痢型は、菌が付着した食品を食べることによって、腸管内で菌が増殖し、毒素が産生されます。
潜伏期間
8時間~16時間
症状
腹痛、下痢
などで、ウェルシュ菌食中毒に似ている症状がでるのが特徴です。
セレウス菌(嘔吐型)
嘔吐型は、食品中で毒素が産生され、その食品を食べることによって食中毒をおこします。
熱、酸、消化酵素にも強い菌のため、体内で分解することができないのです。
潜伏期間
1時間~5時間
症状
吐き気、嘔吐、腹痛
などで、黄色ブドウ球菌食中毒に似ている症状がでるのが特徴です。
まれに、下痢症状もともなう場合がありますが、発熱はおこらないとされています。
嘔吐型、下痢型ともに食中毒の中では比較的軽いもので、重症化することはほとんどなく、1~2日で自然と回復していきますので、病院に行かなくとも自宅療養で治すことができます。
セレウス菌による食中毒の予防法
・ふきんは漂白剤で殺菌する
台所のふきんは漂白剤(ハイターなどの次亜塩素酸ナトリウム)につけて殺菌するようにしましょう。
セレウス菌は熱に強いのですが、次亜塩素酸ナトリウムによる殺菌は効果がありますので、ふきんやまな板は定期的に漂白し、キッチンを清潔に保ちましょう。
・チャーハンなどの米料理は大量に作りおきしない
米飯(チャーハン、炊き込みご飯など)や、小麦製品や麺類(スパゲティなど)はできるだけ適量を作り、早めに食べきるようにしましょう。
米飯、ゆでたスパゲティ(麺類・パスタ)などは室温で6時間以上放置せず、寝る前に、ラップやタッパーなどに小分けにして、すみやかに冷蔵庫か冷凍庫に保存しましょう。
前日の残りのチャーハンやスパゲティは室温にだしておいたものは、特に夏場は、食べないようにしましょう。
・新鮮な食材を使う
・食材は調理前によく洗う
セレウス菌食中毒になってしまった時の対処法
水分補給をする
嘔吐や下痢によって脱水症状が起こりやすくなるので水・お茶・経口補水液などを飲みましょう。
吐きやすい体勢で寝る
吐いたもので喉をつまらせないためです
自己判断で下痢止め&解熱鎮痛剤を飲まない
嘔吐や下痢、発熱によって細菌や毒素を体から出そうという働きがあるので、下痢止めや解熱鎮痛剤などを飲んでしまうとお腹の中に細菌や毒素がとどまり、悪さをして症状が悪化する可能性があります。病院では整腸剤が出されることが多いです。
食事は?
嘔吐や下痢が続くときは、主に経口補水液で水分補給するとよいです。徐々に回復してきたときの食事のポイントは、今出ている便と同じくらいの固さにして食べることです。例えば、下痢がひどく水便の時は水分補給、どろどろの便が出るようになったらおもゆなどのように便の固さと合わせることがコツです。
引用元:からだポジティブ「食中毒はどんな症状が出る?弁当にNGなおかずは?」
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