エアロスミスというバンドの曲に「Eat The Rich」という曲があり(かっこいい!)、曲の最後で大きなゲップをするのですが(全然関係ないですね)、炭酸飲料なんかを飲んだり、食べ過ぎたりすると、胃が張ってゲップがでることはよくありますよね。
しかし、それならいいのですが、なにかゲップが多発する場合は、何か病気が隠れている場合があるかもしれません。
今回は、ゲップが出るさまざまな原因を考えてみました。
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ゲップってなんででるの?
早食いをしたあとや、炭酸飲料を飲んだり、食べ過ぎた時に胃がもたれたり、ゲップが出やすくなったりするのはごく自然なことなのであまり心配する必要はありません。
これは、胃の中が空気・ガス・食べ物でいっぱいになってしまったため、ゲップとして空気を胃から外へ出すためだともいわれております。
というのも、胃の中には、常にある程度の空気が溜まっているといわれております。
この空気の逆流を防ぐために、食道と胃の間には弁があるのですが、食べ過ぎなどによって、弁が緩んで空気が逆流することによって、ゲップが出るというわけです。
このように、自然現象としてでるゲップはさほど気にする必要はないのですが、食事をした後などとは関係のないタイミングでゲップがでたり、いつまでも続いたりする場合は、病気の可能性も考えられます。
ゲップ対策
・早食い&大食いをしない
早食い、大食いをすることによって、食べ物を消化するために、必要以上に胃酸が分泌(胃酸過多)されてしまい、ゲップの原因となってしまいます。
・カフェイン、アルコールなどの刺激物を控える
香辛料、カフェイン、アルコールなどの刺激物の過剰摂取は、胃酸過多になることから、ゲップがでやすくなります。
・脂肪分を控える
脂っこい食べ物は、消化が悪く、胃の中で「悪玉のガス」が発生するといわれております。このため、ゲップも多くなるとされています。
・タバコをやめる
喫煙によって、交感神経を刺激され、胃酸過多と胃粘膜弱化がおこることにより、ゲップも増えますので、この機会に禁煙に挑戦してみてはいかがでしょうか?
・ストレスを解消する
通常、胃酸は食べ物を消化する時にしかでないものなのですが、ストレスによって自律神経が乱れ、胃酸過多となり、ゲップがでやすくなるといわれております。
胃酸をコントロールしてくれる市販薬もあります。
・ゲップを出すツボ
出そうに出ないゲップを出す効果のあるツボともいわれております。
・ガス抜きをする
おうちでできる簡単なガス抜き方法として、
「寝っころがり、ごろごろと横に転がる」というものがあります。
おならは腸の曲がり角にたまりやすいという性質があるので、転がることによって角にたまっていたガスが通り道を抜けていけるんですね。
引用元:からだポジティブ「おならが多い人やおならが臭いと感じる人の原因と対処法」
ゲップもおならと同じガスの一種です。たまってしまったガス抜きをするのも効果的です。
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げっぷが多い時に考えられる原因と病気
空気嚥下症(くうきえんげしょう)
別名「呑気症(どんきしょう)」ともいい、無意識のうちに多量の空気を飲み込んでしまうという病気です。
空気嚥下症(呑気症)の一番の原因はストレスといわれております。
早食いをする人に多く、気づかないうちに多量の空気を吸い込んでしまっていて、胃腸に空気がたまってしまうことが原因です。また、口呼吸が原因になっていることもあります。
ストレスをためやすいことから、神経質な人などにも多いとされております。
症状は、ゲップ、お腹が張るなどの不快感、おならが増えるなどがあります。
歯のかみ合わせによる「噛みしめ・呑気症候群」という歯のかみしめによる呑気症もあります。
これは、ゲップだけでなく、頭痛や肩こり、目の痛み、ふらつきなどもひきおこすことがあるといわれております。さらに、歯のひび割れ、歯肉炎、アゴの痛みなどをおこすこともあるようです。
~病院は何科に行けばいいの?~
まず、内科か消化器内科にいって検査してもらい、胃腸に問題なければ心療内科、精神科を紹介してくれる場合もあります。
また、口呼吸による空気嚥下症なら耳鼻咽喉科を紹介してもらえることもあるようです。
機能性ディスペプシア
ストレス、不規則な生活、過労などが原因で自律神経が乱れ、胃の働きの低下や、胃酸の刺激によることで起こると考えられていますが、はっきりとした原因はわかっておりません。
日本人は4人に1人がもっているともいわれております。
慢性的に、胃もたれ、お腹の張り、げっぷ、胸焼け、胃痛などの症状があります。
しかし、内視鏡検査(胃カメラ)では異常が見つからないことが特徴です。
非びらん性胃食道逆流症とも症状が似ていますが、
「機能性ディスペプシアは、みぞおちのあたりに症状を感じる」といわれております。
非びらん性胃食道逆流症
内視鏡検査(胃カメラ)にて、食道の粘膜に異常(食道炎)がみられるものを「逆流性食道炎」といい、異常(食道炎)がみられないものを「非びらん性胃食道逆流症」と分類されます。
胃と食道の間には、胃の内容物が食道へ逆流しないようするために弁があるのですが、非びらん性胃食道逆流は、この弁がゆるむことによって、胃酸過多になり、胃液や胃の内容物が逆流し、それらが食道の中にとどまるために起こるものといわれております。
胸焼け(胃や食道の粘膜には異常がみられない)、ゲップ、胸のつかえ、胸痛、呑酸(胃酸がこみ上げる)などの症状があります。
機能性ディスペプシアとも症状が似ていますが、
「非びらん性胃食道逆流症は胸のあたりに症状を感じる」といわれております。
消化器内科、胃腸科、内科などが適しています。
解消法としては、
・刺激物を控える(カフェイン、アルコールなど)
・寝る3時間前までに食事をすます
・姿勢に注意する
・おなかを強くしめつけすぎない(ベルト、コルセット、ガードルなど)
・タバコをやめる
・脂肪分を控える
などがあります。
胃潰瘍、十二指腸潰瘍
胃潰瘍や、十二指腸潰瘍によっても、胸焼けがすっぱいゲップがでる(胃酸がこみあげてくることによる)ことがあります。そのほかの症状として、胃が張る膨張感、吐き気などがあります。
胃潰瘍の場合は、食後に痛みを感じることが多く、十二指腸潰瘍の場合は、空腹時に痛みを感じ食事をとると治まることが多いという特徴があるともいわれております。
胃下垂
胃下垂とは、胃の下部が正常な位置より下に垂れさがっている状態のことをいいます。
胃の中に食べ物がとどまりやすいことが特徴で、胃もたれ、お腹の膨満感、胃の不快感、ゲップなどの症状がでやすいといわれております。
ただ、病気ではないので、とりたてて治療をする必要はないといわれております。
しかし、胃の不快感が続く場合は、医師に相談してみることをおすすめします。
便秘
便秘になってしまうと、腸の中に便がたまり、悪玉菌と悪玉ガスも腸内にたまってしまいます。
便秘で下から排出されない分、悪玉ガスは血液に流れ込んだり、胃を下から押し上げたりして、なんとかガスを出そうとします。これが便秘によるゲップなのです。
ひどくなると胸やけや、逆流性食道炎を起こすことにもつながるので、便秘は解消しておきたいところです。
日常的に食生活、運動の改善を行う必要もありますが、どうしてもつらい時は整腸剤の力を借りるのもひとつです。
便秘に効くツボもあります。
ツボ 「大巨(だいこ)」
引用元:からだポジティブ「おならが多い人やおならが臭いと感じる人の原因と対処法」
慢性胃炎
慢性胃炎の原因のひとつにピロリ菌があげられますが、そのほかにもストレス、刺激物の飲食、薬物、不規則な生活習慣なども原因となります。
ゲップや、胃痛、胃もたれ、胸やけ、食欲不振、全身倦怠感などの症状があります。
また、吐き気、嘔吐や、重症化すると吐血する場合もあります。
胃がん
初期の胃がんはそれほど多くゲップは出ないためゲップによって気がつくことは少ないのですが、胃がんが進行していくのと同時にゲップの回数も増えていくといわれております。
胃がんになると胃液の分泌がうまくされなくなり、胃の働きが悪くなり、ゲップが増えます。
また、胃がんの場合、ゲップ以外にも胃の不快症状が出てきます。
ゲップの回数が多くなった、胃の不快症状が気になる場合は消化器内科、胃腸科、内科を受診し、検査をしてみましょう。
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