親指の爪に、黒い線が入っててびっくり!
「なんか、マジックで間違えて描いたっけ?」と思うほどはっきりと黒い線がでることがあります。さまざまな原因が考えられますが、皮膚がんの一種かもしれません。
今回は、親指の爪に黒い線ができたときの考えられる病気や、爪の色でわかる健康状態などをまとめました。
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爪の色でわかる健康状態
爪は健康のバロメーターともいわれ、健康状態が如実に反映されるといいますよね。
では、爪の色でわかる簡単な健康チェックをしてみましょう。
薄いピンク
健康
赤め
多血症。脳血栓や心筋梗塞をひきおこす可能性があります。
白っぽい
貧血、腎疾患の可能性があります。
白濁している
糖尿病、肝硬変、腎不全などの可能性があります。
黄色っぽい
爪甲剥離症(そうこうはくりしょう)、新陳代謝の低下、リンパ系の病気、内臓疾患などの可能性があります。
*爪甲剥離症とは、内臓疾患、皮膚疾患、細菌感染、爪への負荷によっておこる、爪のネイルプレートという部分がはがれた状態になることをいいます。
また、黄色の爪が固まりのようになり、もろくポロポロとはがれおちてくるようであれば、爪水虫の可能性もあります。その場合は皮膚科で治療をしましょう。
青紫
肺疾患、悪性の貧血、心臓疾患の可能性もあります。
緑色っぽい
女性の付け爪が原因によるもので、地爪と付け爪との間にばい菌が入り、カビが生えた状態です。
黒い縦線
メラノーマ(黒色腫)、アジソン病の可能性があります。
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親指の爪に黒い線ができた原因は?
爪甲化出血(そうこうかしゅっけつ)
爪に大きな衝撃を与えませんでしたか?
爪に大きな負荷や衝撃がかかった時に爪の内部が内出血をおこしている状態です。血豆のような赤いものが徐々に黒にかわっていきます。
この場合は、爪が伸びていくことで次第に消えていくので問題ありません。
爪は一日約0.1mmづつ伸び、全て生え変わるまで約半年かかるといわれております。
足へ負担のかかる運動をする人や、ギターを弾くなどで、爪に負荷をかける機会が多い人ほどなりやすいといわれております。
アジソン病
難病指定にされており、年間約600人ほどの方が罹患するといわれております。
ホルモンを作る副腎という器官の異常によっておこる内分泌疾患です。
この場合は、爪に黒い線が入るだけではなく、食欲不振、低血圧、低血糖などの症状もあらわれる場合があります。また、爪だけではなく、全身の皮膚の色が黒くなるという特徴があります。
爪の線と体調不良が同時におこった時は、内科を受診することをおすすめします。
爪メラノーマ
爪メラノーマは皮膚がんの一種です。
ホクロはメラニンが一箇所に集中して現れたもので、基本的には悪性のものではないのですが、この細胞が何らかの原因(衝撃など)によって癌(がん)化することで悪性黒色腫となります。
初期症状はほくろとほとんど同じ状態だといわれております。
日本人の場合、メラノーマが発生しやすい箇所は足の裏で約30%を占めているともいわれております。年間で1000人~2000人ほどが発症しているともいわれております。
メラノーマは本来、足の裏などにできやすいもので、爪のメラノーマになる確率は低いといわれています。爪メラノーマ患者数は年間100万人に1人の罹患率といわれております。
しかし、大人になってから出現した爪の黒い線はメラノーマかどうか注意しておく必要があります。
ほくろの場合
黒い色が淡く、輪郭がぼんやりしていればほくろの可能性が高いです。
爪メラノーマ(ガン)の場合
爪メラノーマは皮膚がんの一種で、黒い色が濃く、くっきりとした線なら、がんの可能性。
さらに、黒い線が長期間同じ状態なら良性、黒い線が太くなったり爪全体に広がっていく場合は悪性の可能性があるとされています。
注意点
黒い線を削ってはいけません。メラノーマだった場合、ガンが転移しやすくなってしまうといわれております。
メラノーマは比較的転移が早いといわれております。親指などの爪に黒い線ができた場合は、皮膚科で検査をすることで早期発見につながりますので、早めの受診をおすすめします。
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