産婦人科といえばどんな想像をしますか?
TVなどで見る診察台に乗って、知らない人の前で足を開かなければならない・・・。考えただけで憂鬱ですね。ましてや痛いことなどされるとしたら、行きたくない!ってなりますね。
未成年で性経験のない女子でも、生理が重いなどの理由で産婦人科にお世話になる可能性だってあります。その時に「あの」診察台に乗らなきゃいけないのか?!と不安でいっぱいになります。妊娠している可能性があるならなおさらのこと。つい足が遠のき、症状が悪化する場合もあります。
産婦人科はとくに、よく話を聞いてくれ、相談に乗ってくれるところです。躊躇せずまずは受診してみましょう。
今回は、産婦人科に行った際におこなわれる診察内容などをまとめました。
[ad#co-3]
産婦人科の診察の流れ
1.問診票を記入
主に、最終月経日、生理周期、妊娠歴、出産歴、中絶経験の有無、性生活、持病、飲酒、喫煙などを記入することになるかと思います。
病院に来た目的をきちんと正直に書きましょう。「処女なので内診は避けたい」など、正直に記入したからといって怒られることも説教されることも絶対になく、あなたの味方ですので、困っていることをなんでも遠慮なく書いちゃいましょう。
看護師が患者に直接質問しながら問診票を書いていく場合もあります。
そしてこのタイミングで尿検査をおこなうことが多いです。
2.内診室で診察
・内診(膣に指を入れて子宮や卵巣の具合を確かめる検査)
患者が恥ずかしい思いをしないように、診察台と医師との間にカーテンで仕切りを作り、お互いの顔を見えないようにする病院もありますが、仕切ることでかえって不安にさせてしまうため、仕切らず内診を行う病院もあります。先生の方針によるところが大きいです。希望があれば、問診票に書くか、看護師に伝えるなどしておくとよいですね。
・触診
お腹や乳房を触って異常がないかを調べる検査です。
・腹部エコー(超音波検査)お腹の上から診るタイプ
子宮や卵巣の状態を診ることができます。処女の人は無理に内診をせず、このお腹の上からのエコーで検査することも多いようです。
・経腟エコー(超音波検査)膣の中に入れて診るタイプ
子宮や卵巣の状態を診ることができます。初期の妊娠もチェックできます。
・子宮頸がん検査
クスコという医療器具を膣に入れて(処女じゃなければ痛くないです)綿棒のようなものでおりものを採取します。怖がらず息を吐いて力を抜いてリラックスしていれば、1分もかからず終わりますよ。
・性病検査
子宮頸がん検査と同じように、クスコという医療器具を膣に入れておりものを採取します。
3.再度、診察室にて医師とお話
・妊娠している場合
出産希望の方ですと、妊娠5週目~10週目で赤ちゃんの心拍が確認された場合は母子手帳を発行に向けて、病院から妊娠届出所をもらえ、役所や保健センターなどに手続きをしにいきます。
次回の診察日と、バースプランなどを立てていくことになります。
妊娠は病気ではないため、健康保険適用外となりますので、初診料の目安としては¥5000~¥20000(検査の内容にもよる)ほどの幅があるので、大めに持っていくか、あらかじめ電話でどのくらいの料金がかかるかを聞いておくのもよいでしょう。
初診料は高くつきますが、その後母子手帳発行の際に、妊婦健康診査受診票という、「補助券(チケット)」が交付されます。
各自治体により助成内容、助成費用などは異なりますが、その後の妊婦検診の費用の負担を減らしてくれる制度です。
*ただし、子宮外妊娠など他の症状もある場合は、健康保険適用となる場合もあります。
・中絶を希望の場合
手術日の日程を決めたり、手術の準備について説明があります。
中絶手術も健康保険適用外となり、¥80000~¥150000ほど(週数によっても費用に差がでます)と病院によっても幅があります。
・性病検査の場合
即日結果がわかるものなら、その日のうちにお薬を処方されます。
・子宮がん検診の場合
結果を聞くため後日来院する日程を決めます。(もしくは結果を郵送または電話対応してくれる病院もあります)
・必要があれば血液検査、血圧検査
・再検査のお話
CTまたはMTRなどでのくわしい検査が必要な場合は予約を入れ、後日検査となります。
内診がイヤだ!
未成年で、性経験がない場合にはじめて産婦人科に行った時は内診は行われず、問診と腹部エコーでの診察ですむ場合もありますが、症状や相談内容にもよりますので、そのむねきちんと問診票に記入することと、看護師に相談するとよいですよ。
処女膜は大丈夫?
性経験がない女性で、産婦人科の検査によって処女膜が破れ、これからおつきあいする男性に知られたくないなどという方もいるでしょう。
処女の方は、先にも記述した通り、場合によっては膣内を診る検査をおこなわない場合もありますが、もし膣内の検査をおこなうことがあったとしても処女膜を傷つけるようなやり方の検査はおこなわれないといわれております。
処女膜というのは、膣の入口を膜が覆っているというわけではなく(そうだったら生理やおりものの液体がでてくるのはおかしいですよね)小さな穴が開いた膜状のものとなっております。ほとんどの場合、処女でも指が中に入るといわれております。中に指が入っていかないような場合は内診を中断することもあり、慎重におこなってくれるようです。
[ad#co-3]
どんな服装がいいの?
着脱室にバスタオルや巻きスカートのようなものが置いてある場合は、それを巻いて診察台にあがることになります。
また、診察台まで行ってから看護師がバスタオルをかけてくれる病院もあります。その場合、ズボンで来院すると下が全部すっぽんぽんの状態で恥ずかしいことになってしまいますので、できれば、トップスとボトムスが分かれていて、ボトムスは黒っぽいフレアースカートなどがおすすめです。ストッキングや脱ぎ履きしにくい靴も避けたほうがよいでしょう。
ちなみに、私が通っていた産婦人科は、「全部脱いで、こちらに着替えてください」と巻きスカートを渡されましたので、ズボンでもスカートでも大丈夫でした。
もし事前に電話できるようであればこのあたりも確認しておくと安心です。
持ち物
- 保険証
- ナプキン(検査にて少量の出血をする場合があるため)
- 基礎体温表(普段つけていれば)
- おくすり手帳(産婦人科以外のかかりつけの病院があれば)
- 紹介状(他の病院から転院する場合)
- 最終月経日と質問を書いたメモ
などです。
生理が終わってから産婦人科に行くべき?
生理が終わってから受診したほうがいいケース
・子宮がん検診
・卵巣がん検診
・避妊用ピルの定期検診
・おりもの検査
などがあります。
生理中でも受診していいケース
・アフターピル
・不正出血
・妊娠かもしれない時の出血
・生理の悩み(量が多い、重い、においが気になる、何週間も続くなど)
・腹痛
・生理をずらしたい
・避妊用ピルの臨時的な処方
・外陰部のできものの診察
などがあります。
受診してもいいかどうかは事前に病院に問い合わせてみると安心ですね。
男性の先生だったら?
基本的には女性であろうが男性であろうがプロの医師です。はっきりいって見慣れています。それでも初めて産婦人科で診てもらうのが男性の先生なのは抵抗があるという方は、事前に調べておいて、女性の先生に予約をとる、または女性の医師を希望すると伝えるなどするとよいですよ。何人も医師がいる病院もありますのでしっかり確認しておきましょう。
関連記事もあわせてごらんください
[ad#co-3]