風邪などの時は、鼻がつまってついつい口呼吸になってしまいますよね。
しかしこの口呼吸、風邪の時などの非常事態の時だけならともかく、日常的にしていると、たくさんのデメリットがあります。
今回は、口呼吸のデメリットと、鼻呼吸への矯正方法などをまとめました。
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なぜ口呼吸になってしまう?原因は?
・鼻づまり(鼻炎・アレルギーなど)
・歯並びの悪さ(出っ歯など)
・癖になっている
・アデノイド顔貌
などさまざまな要因が考えられます。
口呼吸のデメリット
・口臭の原因
空気がダイレクトに口の中に入ってくるので、口臭の原因となるウィルスがすみつきやすくなります。
・体を冷やす
冷たい外気がダイレクトに入るため、体を冷やし、免疫力低下の原因になります。
・ウィルスや細菌感染しやすくなる
唾液には「リゾチーム」という殺菌成分が含まれています。
口呼吸をしていると、口の中の唾液が蒸発してしまい、ウィルスや細菌の繁殖が増殖しやすくなります。
・代謝が悪くなる
口呼吸は呼吸が浅いため、脳に酸素が充分に行きわたらず、酸欠状態を引き起こし疲労感が増します。
また代謝が悪くなるため太りやすくなったり、いびきや睡眠時無呼吸症候群の原因にもつながるといわれております。
・アデノイド顔貌になる
顎が後退し「アデノイド顔貌」という状態になってしまうこともあります。
「アデノイド顔貌」の人の顔つきには特徴があり、「常に口をポカンと開けている」「あごの下の筋肉がたるんで二重あごになってしまう」「ほおに締まりがなくなる」「出っ歯になる」などがあります。見た目だけではなく、睡眠時無呼吸症候群などの病気をひきおこすこともあり、あなどれません。
画像 「アデノイド顔貌」
鼻呼吸のメリット
本来人間は鼻呼吸で生きるようにできています。
鼻毛(びもう)、喉粘膜にある線毛、扁桃(咽頭扁桃、耳管扁桃、口蓋扁桃、舌扁桃)の3段階にてウィルスや細菌などから防御しています。
*一般的には「口蓋扁桃」のことを「扁桃腺(へんとうせん)」と呼んでいます。
空気中のウィルスの50%~80%をカットしてくれるともいわれております。
・鼻毛(びもう)でほこりやウィルスをシャットアウトしてくれます。
・冷たい外気を、温かい空気に変換してから体に取り込むことができるため、体が冷えにくいといわれております。
・深い呼吸ができることにより、自律神経のバランスが整いリラックス効果にもつながります。
・肺を大きく膨らませ深い呼吸になるため自然と猫背が解消され、姿勢が良くなるともいわれております。
・口の中の乾燥を防ぐため体の水分の蒸発を防いでくれる。よってお肌の乾燥も防ぐ効果があります。
口呼吸しているかどうかのチェック項目
□いつも口が開いている
□朝起きた時、のどがカラカラになってる
□口を閉じていられない(閉じると苦しい)
□鼻が詰まっている(詰まりやすい)
□食事の時にクチャクチャ音を立ててしまう
□風邪をひきやすい
□いびきをかく
□口臭が強い
あなたはいくつ当てはまりましたか?チェックが多いほど口呼吸が癖になっている可能性が高くなります。
鼻呼吸へと治すには?
・鼻の疾患の治療をする
鼻づまりが原因で口呼吸になっている場合は、元になる病気(鼻炎や、アレルギーなど)を治療しましょう。
・意識して鼻呼吸にする
口呼吸をしていることに気がついたら鼻呼吸に直すようにしましょう。なかなか自分の癖を直していくのは大変ですが、こころがけるということが大切です。
・ガムを噛む
ガムを噛むと、鼻呼吸の練習になりますよ。
ミント系がおすすめです。スーッと鼻づまりが解消されることがあります。
・鼻の通りをよくする
蒸しタオル:鼻づまりによる口呼吸をしている場合は、蒸しタオルなどで鼻を温めて通りをよくすると、鼻呼吸しやすくなりますよ。
鼻呼吸テープ:口をテープで閉じて鼻呼吸にさせましょうというものです。絆創膏でも応用できます。
鼻腔拡張テープ:テープを鼻の上に貼ることで、鼻腔を拡げ、鼻呼吸が楽になります。
ヴィックス・ヴェポラッブ:鼻づまりやせきがひどい時に、胸、のど、背中などに塗ると呼吸が楽になります。小さいころお母さんによくやってもらいましたね。
・口の筋肉を鍛える
顔体操をして口の筋肉を鍛え、口が自然としまるようにしましょう。
小顔効果も期待できますよ。
「あいうべ体操」が流行っていますね。
私のおすすめは、80歳でエベレストを登頂した三浦雄一郎さんも実践しているといわれている「舌回し体操」です。
・マスクをして寝る
口だけをかくしてマスクをして寝ると、自然と鼻呼吸になります。
また濡れマスクにすると、のどにもよく風邪予防にもなりさらによいですね。濡れマスクの際にも、鼻は隠さず口だけを隠すとよいでしょう。
・歯医者に相談する
出っ歯も口呼吸になりやすい原因のひとつです。歯医者に相談するとマウスピースを作るなどの治療をおこなうこともあります。
・ダイエットをする
太っている人はダイエットをすると首の回りの脂肪がとれ気道を確保しやすくなります。
~番外編~
・ヨガを習う
ヨガの呼吸法にはさまざまな呼吸法があります。
腹式呼吸、胸式呼吸、片鼻呼吸、カパラバティ呼吸など。
これらのほとんどは、「息を鼻から吸って、鼻から吐く」というものです。
*シータリー呼吸は例外で、「息を口から吸って鼻から吐く」という呼吸法になります。
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