手足の冷えは気になりますが、おしりの冷えには無頓着になりがち。
「冷えは万病のもと」といわれているように、看護の母ナイチンゲールも「患者の体を冷やさないようにすることが大事」だといわれておりました。
おしりの体温なんて普段あまり意識したことがないけれど、触ってみると意外と冷たいんですね。
今回は、お尻が冷たいと体にどんな影響があるのか、または改善方法をまとめました。
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お尻が冷たくなる原因
・血行不良
デスクワーク、または立ち仕事などで長時間同じ姿勢でいることによって血流が悪くなってしまいます。また、運動不足からもくるといわれています。
・脂肪が多い
脂肪は冷えやすく、また温まりにくいという性質があります。そして、冷えている場所にはさらに脂肪がつきやすいともいわれております。女性はとくにこの傾向が強いようです。お尻の周辺には子宮や卵巣などの女性にとって大切な器官があり、この部分を守るために脂肪がつきやすいともいわれております。
・冷え性
冷え症の人は、代謝と血流が悪いため、脂肪がつきやすくなります。
運動をしたり、体を温める工夫をすることが大切です。
・炭水化物を抜くダイエット
人間の体の中で熱を作る(代謝する)原材料は、炭水化物(糖質)です。その炭水化物を抜くことによって、熱が作られず「体の冷え」が生じるのです。
炭水化物抜きダイエットは「冷え症」の原因になるともいわれております。
お尻が冷えからくる不快症状
- 便秘
- 痔
- 肩こり
- 太りやすくなる
- 腰痛になりやすい
- 下半身がむくみやすくなる
- トイレが近くなる(頻尿)
- 婦人科系の疾患をおこしやすくする(生理痛、不妊など)
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お尻の冷えの改善方法
仙骨を温める
仙骨とは、「おしりの割れ目の一番上のほう(割れ目のはじまりのあたり)のポコッと出っ張った骨」のことをいいます。
この仙骨を温めることによって、骨盤内臓神経に働きかけ、内臓・体全体を温めることができます。
仙骨の部分(服の上から)に、カイロを貼るなどしてみるのも効果的です。
運動
お尻の周辺の筋肉を動かし血流を良くすることが大事です。
ウォーキング、ストレッチ、ヨガなどを無理のない範囲でやってみてはいかがでしょうか?
お風呂につかる
ぬるめのお風呂にゆっくりつかると冷えが改善されていきます。
この時、炭酸ガス入りの入浴剤を使うと血行が良くなり、短時間で温まることができるのでおすすめです。
全身お風呂に入るのが無理な場合は寝る前に、洗面器にお湯を入れて足湯するだけでも全身が温まりますよ。
お腹まわりを温める
今はいろいろとおしゃれなものがたくさん出ていますので、お好みの腹巻、ひざかけ、毛糸のパンツ、レッグウォーマーなどを着用し、直接温めましょう。
座っている時は太ももの間(スカートの下など)にカイロをはさめるか、ホットペットボトルのお茶などをはさめておけば、効果的に温まることができますよ。
逆に、子供が熱を出した時なんかは、この太ももの間に保冷剤をはさんであげたりします。
この時はひざかけをかけて隠しましょうね。
温まる食べ物や飲み物を摂る
・甘酒
発酵食品の甘酒は酵素の働きで代謝を上げ、体を温め、保温効果も高いとされています。
・和食
たまねぎ、かぶ、にんにく、しょうが、いも、にんじん、れんこんなどを料理に取り入れてみてはいかがでしょうか?
また、土の中で育つ「根菜類」は体を温めてくれるといわれております。
煮物や筑前煮などの和食には、体を温める食材がそろっているといえます。
和食が見直されてきているのも納得ですね。
漢方薬
漢方薬を飲み、体の内側から温まる方法もあります。
水分代謝が良くし、体を温め、神経痛、関節痛にも効果があります。
当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)
血行を良くし、下腹部痛、腰痛など、体を温める効果があります。
ツボ
下半身の冷え症に効果的なツボをご紹介します。
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