わが家の子供たちも、おたふくにかかったことがありますが、本当に、「おたふく」という名称がついたのもうなずけます。バンバンに腫れあがります。いつも見ている顔が徐々に膨らんでいくので「あれ?なんか顔が太ったね~。」なんて、のんきなことを言っていたのもつかの間、「耳が痛い~!」って泣き出して熱が上がってと、パニックになったことを思い出します。2人とも4歳でなったので、保育園でもらってきたのでしょう。
今回は、おたふく風邪についてと、感染力が強い時期などをまとめました。
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おたふく風邪とは?
おたふく風邪はムンプスウィルスの感染によるもので、正式名称は「流行性耳下腺炎」といいます。
(好発年齢)
2歳~12歳くらい
しかし大人でもかかったことがない、または予防接種を受けてない方は感染します。
(潜伏期間)
10日間~20日間くらい
(感染経路)
飛沫感染、接触感染
(症状)
・38度~39度の高熱(約3日~5日間)
・耳の下から顎にかけて(耳下腺)腫れてふくれあがる。つばを飲むのも痛い。
・あごの下も腫れてふくれあがる
・頭痛
・のどの痛み
(合併症)
・無菌性髄膜炎
・難聴(ムンプス難聴)
・睾丸の痛み
などがあります。
おたふく風邪の感染力の強い期間はいつ?
おたふく風邪が感染してから治るまでにはいくつかの行程があります。
1.感染
2.潜伏期間
10日間~20日間くらい
3.発症期
4日間~7日間くらい
4.回復期
発症(腫れはじめた)した日から10日間くらい
このうち感染力がもっとも強いのは、「2.潜伏期間」と「3.発症期」で、
特に、腫れてくる前の1日~2日前(潜伏期間)と腫れ始めて(発症期)からの5日間だといわれております。
症状がでなくても感染している場合がある
おたふく風邪のウイルスに感染しても、症状が現れずに終わる「不顕性感染」というものもあります。
なので、気づかないうちにかかって、免疫ができている人も約30%いるといわれております。
また、片方の耳下腺だけ腫れる場合や、あまり腫れが目立たないなど個人差があるようです。
おたふく風邪の治療法
おたふく風邪に効く薬はなく、対症療法となります。
・冷やす
腫れてる部分を保冷剤やアイスノンで冷やします。
・鎮痛剤を飲む
熱が出たり、腫れて痛い場合は、病院で解熱鎮痛剤を処方してもらいましょう。
痛くてものが食べられない
耳の下やあごの下が痛くて、食べるのもつらい場合もあります。
この時期は時期は無理せず流動食のような食べやすい(流しやすい)ものを摂るとよいでしょう。
おたふく風邪の時に食べやすいもの
ポタージュスープ
おもゆ
ヨーグルト
プリン
りんごのすりおろし
牛乳・バナナなどミキサーにかけたジュース
など。
おたふく風邪の時食べない方がいいもの
おたふくの時は、耳下腺と顎下腺という、どちらも唾液を出すところとなっております。
なので、唾液が必要以上に出ることで痛みが増しますので、唾液が出すぎてしまう酸味や塩分が強いものはなるべく控えたほうがよいでしょう。
梅干し
レモン
オレンジジュース
みそ汁
など。
おたふく風邪の予防接種は?
1歳の誕生日以降から接種可能です。
日本小児科学会によりますと、できれば2回接種をすることが推奨されております。1回目は生後24か月(2歳)~60か月(5歳)の間、2回目の接種時期は、5歳~7歳未満が望ましいとされております。
はしかなどのような定期予防接種ではなく、任意によるものなので、全額自己負担となっております。だいたい¥5000~¥7000くらいが相場です。
年齢制限などもありますが、公費助成してくれる自治体もあるので、保健センターか役所に問い合わせてみてはいかがでしょうか?
出席停止期間は?
学校保健法第二種の疾患とされていて、腫れが出てから5日間は出席停止となっております。
「腫れが出た後5日を経過し、かつ全身状態が良好であること」となっております。
ということは、最短でも、腫れはじめてから6日目に「全身状態がよければ」登校(園)可能だということになります。
ちなみに、発症(腫れはじめてから)10日目以降は、腫れが続いていても、感染力は無いと見なされ、出席可能ということになっております。
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