痛風って聞いたことありますよね。
名前からして痛そうなことは想像つきますよね。
この痛風の発作がおこった時の痛みとは、なった人でしかわからない、ものすごい激痛だといわれております。
今回は痛風についてと、痛風の発作時の痛む期間などをまとめました。
[ad#co-3]
痛風とは?
痛風とは、血液の中に尿酸が増えすぎて、そのたまった尿酸が結晶になり、それによって激しい関節炎をおこす病気のことをいいます。
名前からしてもわかるように、「風に吹かれただけでも痛い」という意味からこの病名がつけられたそうです。
西洋では遥か昔から知られている病気なのですが、日本で発症するようになったのは、明治以降で、1960年代に患者が急増したとのことです。
これは食生活が欧米化して、動物性タンパク質や動物性脂質のとりすぎによるものともいわれております。
「ぜいたく病」などと呼ばれたりもするようですが、要するに栄養の偏った生活習慣によるところが大きいといえるでしょう。
圧倒的に男性に多く(約90%)、女性の場合は女性ホルモンが減ってくる閉経以降におこる場合が多いようです。
この理由として、女性ホルモンは尿酸値を下げる働きがあるためとされています。
現代では、女性の社会進出がめざましく、女性であっても男性並みのプレッシャーとストレスがかかる生活を強いられている場合は、女性ホルモンの分泌が減少し、30代~40代の女性でも痛風を発症する人が増えているそうです。
痛風で発作はどんな時に起きる?
痛風は夜中におこるケースが多いという特徴があります。
この理由として、就寝中には血圧が下がり血の巡りが悪くなることが一つと、
夜中は眠っていることがほとんどだと思いますが、人間は寝ている時は体温が下がるようになっていて、体温が下がることによって結晶が出来やすいからということがもう一つの理由です。
一度に痛む箇所は、ほとんどの場合1か所です。
もし2か所以上痛む場合は、痛風ではなくリウマチである可能性もでてきますので、医師の正しい判断が必要です。
人によっては直前に「足に違和感がある」など前兆がある人もいますが、ほとんどの場合、足の親指の付け根の関節に、突然激痛が走ることで発症します。
まれに痛みが手指の関節にでる場合もあるようです。
その痛みは想像を絶するほどの痛みで、「これまでに経験したことがないほどの痛み」「靴下をはくこともできないほどの痛み」ともいわれております。
痛風発作の痛みはどれくらいの期間続く?
痛風の発作による痛みのピークはだいたい24時間くらいだといわれております。この時がもっとも痛い期間となります。
そのまま我慢して放置したとしても3日くらいで痛みはなくなります。
しかし、人によっては10日から2週間にわたって痛みが続くこともあります。
2週間ほどで痛みも自然になくなっていくのですが、このことが、「つらいけど、放っておけばそのうち治る」と病院に行かず、痛風を慢性化させてしまうことにつながっているケースも多々あるようです。
慢性化した痛風は発作を繰り返すようになり、痛いだけではなく、合併症として、腎障害、尿路結石などにもかかってしまうおそれがありますので、発作を起こした際には、必ず病院に行き、主治医の指示に従い治療をしていくことが重要です。
痛風発作で病院に行くまでの対処法
- 患部(痛い部分)を冷やす
- 患部(痛い部分)を心臓より高くする
- 靴下を脱ぐ
- なるべく動かさない
そして、痛みのピークを越えたら病院に行きましょう。
病院は、痛風の専門医のいる病院、または、内科や整形外科を受診するとよいですよ。
[ad#co-3]
痛風発作時のNG行為3
1.痛い部分をマッサージすること
患部(痛い部分)はそっとしておくのが一番です。
痛風発作時の場合は、マッサージは逆効果になります。
2.お酒を飲むこと
尿酸値がさらに上がり、症状が悪化してしまいます。
3.アスピリン系の鎮痛剤を飲むこと
痛風の発作時に、一時しのぎとして鎮痛剤を飲むことがあると思いますが、その鎮痛剤の成分も重要です。痛風発作時の鎮痛剤として、「アスピリン系」の鎮痛剤は絶対NGです。
アスピリンが入った鎮痛剤で市販薬だと以下のようなものがあげられます。
・バファリン
・エキセドリンA
・ケロリン
・ヒロリン
・ベネスロン
どんな生活習慣をこころがけるとよい?
食事
「痛風」「プリン体」ときくと、「あ、ビールね。」と想像する方も多いかと思いますが、この「プリン体」は別名「旨み成分」ともいわれていて、ビールに限らず、肉・魚・野菜・海藻などあらゆる食品に含まれている成分なのです。
痛風の原因は血液中の尿酸が増えすぎることとのことでしたが、この尿酸を作る元になっているのが「プリン体」という存在です。
なので、おいしいものはほどほどに。カロリーを意識したバランスの良い食生活を送り、肥満を防ぐことが重要です。
肥満になるほど、尿酸値も高くなるからです。
アルコールは適量を
アルコールが体内で分解される時に、尿酸ができるため、飲み過ぎは痛風のリスクが高まります。
日頃から水分補給を心がける
脱水状態になることによって尿酸値が上がったり、尿路結石をおこしやすくなるため、日頃から水分補給をこころがけるとよいです。
ただし、発作の時だけ水分補給しても、尿酸値が下がり発作が治まるということはないため、日頃からの水分補給が大切になってきます。
運動
有酸素運動(ウォーキングなど)は肥満解消が期待できるのでおすすめです。
ストレス
ストレスによって尿酸値が上がるリスクが高まるともいわれております。
ストレスをヤケ酒で解消するなどは、痛風のリスクとしてはかなり高いといえるでしょう。
健康診断は毎年受けよう!
尿酸値は健康診断時の血液検査にて確認することができます。
会社勤めしている人は、毎年行われる健康診断にて、自分が痛風の予備軍であるかどうかを確認しておくとよいですよ。
男女ともに尿酸値が、7.0㎎/dLよりも高いと「痛風予備軍」であるといえます。
関連記事もあわせてごらんください
[ad#co-3]