台風が近づくとなんだか頭がズキズキ重くなってくる・・・。とか、天気の悪い日は重だるいということってありますよね。台風だけに限らず梅雨時期なども、なんだかやる気がおきないって感じますよね。
これは気分的な問題だけではなく明確に天気が体に影響をおよぼしているからなんですね。
今回は、台風の時に頭痛がおこるメカニズムと解消法をまとめました。
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台風の時頭痛がするのはなぜ?
気象病って知ってますか?
日本には四季というものがあり世界を見渡しても気象の変化が激しい国です。
さらに8割の人が「天候は体調に影響をあたえる」と感じているといわれております。
さらに現代の地球温暖化の影響で、激しい気温の変化のため体調を崩すということもあります。
例えば、雨降りの日は眠くなったり体がだるかったり、古傷が痛んだりすることなどはありませんか?
このように気象の変化が体に影響をもたらし持病が悪化したり体調不良になることを「気象病」といいます。
湿邪(しつじゃ)の要因のひとつ
中医学には「湿邪(しつじゃ)」という考え方があります。湿度の高い時の体調不良をさします。
乾いたスポンジと、水を含んだスポンジの2つをくらべると、後者のほうが重たいはずです。これと同じく、湿度が高くジメジメしてると、体内に余分な水分がたまりがちになるため、体がだるくなります。
湿度が高いことによって、普段から血行が悪く水分代謝の良くない人などは特に、頭や体が重い、頭痛がするなどの症状があらわれやすくなるといわれております。
ちなみに湿邪の症状を和らげる漢方薬のひとつに「半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)」というものがあります。こちらは体にたまった水分の循環をよくし、毒素をとりのぞき、頭痛やめまいを解消してくれるはたらきがあります。また、それ以外にも吐き気、嘔吐、手足の冷えなどにも効果があるといわれております。
人間には適度な「圧」が必要
台風の時の頭痛の原因の一つに、「低気圧」があげられます。
わかりやすい例えでいくと、よく聞いたことがあるかと思いますが「ポテトチップスを飛行機に持ち込んだらパンパンに膨れる」これは実際にはパンパンとまではいかないようですが、それでも多少は膨れるようです。
この原理ですが、飛行機に乗って高い位置になるほど気圧が低くなります。上空より気圧が高かった地上では普通だったポテトチップスが、高い位置にいき気圧が下がることによって、今まで外からかかっていた圧力が減り、内側からの圧力が強くなり膨らむというわけです。このポテトチップスの袋を「血管」と考えるとよいかと思います。
気圧という圧は普段から私たちの体にもかかっており、気圧が低くなり体を抑えてた圧力が少なくなると血管が急に拡がり周囲の神経にさわることが台風の時の頭痛の原因ということになりそうです。
このように人間の体は適度な圧が必要なのです。
圧がかかること(高気圧)によって血流やリンパなどの水分の流れも安定するものなので、圧が弱まる(低気圧)と、血流やリンパなどの水分の流れの循環が悪くなってしまうため頭痛がおきやすくなってくるのです。
古傷を持っている人や普段からひざなどが痛む人は、その部分の血流が悪くなっている場合が多く、圧が弱まること(低気圧)によって痛みがより出やすいともいわれております。
低気圧による頭痛は室内でも野外でもおこり、ホルモンバランスの関係で女性のほうが多いともいわれております。
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台風が原因による頭痛の解消法
1.痛い部分を冷やす
アイスノンやぬらしたタオルなどをあてると効果的です。片頭痛は痛い部分を冷やすと血管が収縮し痛みが和らぎます。
この時注意したいのが、「頭の痛い部分は冷やす」のですが、体全体を冷やし過ぎるのはよくありません。台風などで湿度が高いと、暑く感じてついクーラーをあげすぎてしまいがちですが、からだが冷えてしまうと首や肩こりなどがおこり頭痛も併発する場合があります。そういう場合は除湿機を使ったりするなど温度を下げるよりも湿度を下げるように工夫するとよいでしょう。
2.水分をからだに溜め込まない
汗をかくようにして、利尿作用のある食べ物、飲み物などで尿をだすように心がけましょう。
(利尿作用のある食べ物)
スイカ、メロン、冬瓜、柿、きゅうり、じゃがいも、ほうれん草、アボガドなど。
(利尿作用のある飲み物)
カフェインの入った飲み物に利尿作用がありますが、カフェインのとりすぎは逆に頭痛の原因にもなりますのでのみすぎには注意しましょう。
3.漢方薬を飲む
頭痛の症状に効果があるといわれている漢方薬に「呉茱萸湯(ごしゅゆとう)」というものがあります。漢方薬は副作用の心配が少ないので試してみてはいかがでしょうか?
4.頭痛鎮痛剤を飲む
どうしてもつらい時はやはり頭痛鎮痛剤を飲むのもひとつです。
漢方成分の入った頭痛を改善するサプリメント「ズキラック」というものもありますよ。
5.できれば安静にする
電気やTVなどの強すぎる光や音を一度ストップして安静にします。
この時、アイマスクや耳栓なども効果的です。自分が一番リラックスできる状態で横になれるのが一番です。
6.マグネシウムとビタミンB2を摂取する
頭痛もちの人の約30%はマグネシウムが足りていないといわれているので、頭痛改善に効果があるとされているビタミンB2とともに、食事やサプリメントを上手に使って摂っていくことというのもひとつの方法です。
(マグネシウムを多く含む食品)
・あおさ
・青のり
・わかめ
・ひじき
・とろろこんぶ
・アーモンド
・いわし
など
(ビタミンB2を多く含む食品)
・焼きのり
・干しシイタケ
・レバー類
・うなぎ
・納豆
・卵
など
7.腹式呼吸
台風などの気象の変化(低気圧)で自律神経が乱れることによって血管が拡がったりするので、根本の自律神経を整える簡単な方法として、腹式呼吸が効果があるという報告があります。腹式呼吸は何かスポーツをやっていたり、ボイストレーニングを受けたことがあるなどしたことない場合は正しい方法がわからないこともあるかと思います。
こちらの動画を見て参考にしてみてください。
8.気象病・天気痛対策アプリで「気圧予報」を知る
「頭痛ーる」というアプリがあります。こちらは、気象予報士が開発した頭痛・気象対策アプリで、頭痛や気象病の起こりそうな時間帯の確認や、痛み・服薬記録などができ体調管理ができるというものです。すごいですね。スマホをもっている方はぜひ試してみてはいかがでしょうか?
9.ツボを刺激する
本格的にやるならツボにお灸をするといいのですが、指で押したりマッサージすることなら手軽にできますね。
・合谷(ごうこく) :肩こりをはじめ、体全体の不調に効果のある万能なツボといわれています。
・百会(ひゃくえ) :頭痛を解消するといわれているツボ。それ以外にも血行促進、リラックスの効果があるといわれています。
・印堂(いんどう) :頭痛・鼻の疾患・不眠に効果的なツボです。
・風池(ふうち) :自律神経失調症を緩和し、頭痛、肩こり、眼精疲労に効果があります。
・完骨(かんこつ) :片頭痛に効果があります。
・頭臨泣(あたまりんきゅう) :眼の疾患、頭痛、めまいに効果があります。
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