食中毒の症状~リステリア菌~妊婦は海外製のチーズに注意

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食中毒の種類でも、「リステリア菌」はあまり聞き馴染みがないのではないでしょうか?

実際に感染する人も少なく見落としてしまいがちなのですが、このリステリア菌、妊婦や免疫力の弱い人が感染すると、重症化するおそれがあるようです。

今回は、「食中毒の症状」第7弾として、リステリア菌についてまとめました。

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リステリア菌とは?

正式名称は「リステリア・モノサイトゲネス」といいます。

家畜や、野生動物、魚類等様々な動物や河川水、下水、飼料などの環境のあらゆるところに存在します。

日本では、年間約200人の人が感染するといわれております。

菌の特徴

発育温度域は広く(-4℃~45℃で至適発育温度は37℃)

塩分、低温にも強いので、冷蔵庫に入れてある、または塩漬けにしてあるからといって安心できる菌ではありません。

原因となる食べ物は?

「腐敗菌」ではないため、汚染した食べ物も、見た目やにおいではわかりません。

・生ハムなどの食肉加工品
・殺菌していない牛乳、ナチュラルチーズなどの乳製品(加熱をせずに製造されるもの)
・スモークサーモンなどの魚介類の加工品
・冷蔵庫に保管したパイ

など。

いわゆる「冷蔵庫に長期保存でき、加熱しなくても食べられる食品」がリステリア菌の発生しやすい食品ともいえます。

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リステリア菌による食中毒をおこした時の症状

(潜伏期間)

24時間~3日以上(平均3週間)といわれているが、中には1カ月以上という場合もあるほど個人差がある

(症状)

・発熱(高熱)

・頭痛

・関節痛

下痢、嘔吐はあまりなく、風邪やインフルエンザと似た発熱が主体の症状が出る消化管感染症です。

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妊婦や高齢者などがかかりやすい

健康な大人の場合は、感染しても症状が出ず終わることが多いのですが、高齢者や、妊婦、新生児、乳幼児、免疫力の弱っている人(抗がん剤治療をしている人・HIVエイズの人など)は、髄膜炎、菌血症、敗血症を引き起こす可能性があり、最悪の場合死に至ることもあります。

さらに妊婦の場合は流産や生まれた赤ちゃんに影響がでる場合もあるので注意が必要です。

日和見感染(ひよりみかんせん)という言葉をご存じですか?

健康な大人の場合は感染したとしても、なにごともなくおわることがほとんどですが、免疫力の弱い人(妊婦・胎児・新生児・乳幼児・高齢者・抗がん剤治療をしている人・HIVなどの病気をもっている人)のみ感染・発症するという、いわゆる「弱いものいじめ」をする菌やウィルスに感染することをいいます。リステリア菌もそのひとつです。

妊婦の場合、発症する確率は健常な大人の20倍だといわれております。

もし、妊婦が感染した場合、お母さんに症状がでなかった場合でも、お腹の赤ちゃんが胎児髄膜炎になったり、流産・早産や、生まれた赤ちゃんに何らかの影響がでる可能性があります。

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リステリア菌による食中毒の予防法

・食肉を長期間保存する際は必ず冷凍保存する

・生肉とチーズがくっつかないように保管する

・殺菌処理していない生乳を使用したチーズなどの加工品は食べない(特に海外で牛乳を飲む際には殺菌処理しているものか確認しましょう)

・生の食品を扱った調理器具(包丁・まな板など)は洗剤をつけてしっかり洗う

・加熱用チーズ(とろけるチーズなど)は生のまま食べない

・野菜や果物はきちんと水洗いする

・賞味(消費)期限内に食べきる

・開封後は、賞味(消費)期限に関わらず早めに食べきる

・冷蔵庫を過信しない

・加熱してから食べる

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75℃以上で数分の加熱をするとよい(熱に弱い)

一般の家庭ではいちいち温度を図ったりすることはないと思うので、ちょっとわかりにくいのですが、電子レンジで温めた場合は、湯気がでるくらい温めると安心です。

生ハムは温めると生ハムでなくなってしまいますが・・・。しかし、生まれてくる赤ちゃんのためにも妊婦さんは少しの間がまんが必要なこともあります。生まれるまでの辛抱です。

日本国内産のナチュラルチーズは、原料となる生乳を乳等省令に基づいた殺菌条件で殺菌し、レトルト殺菌をしているため、リステリア菌の心配はないようです。

しかし、海外製のチーズは生乳を使用しているものも数多くあり安全性が期待できないので、避けた方がよいでしょう。

さらに日本国内産の生ハムやソーセージなどの加工肉は「非加熱食肉製品」と呼ばれるもので、加熱はしてませんが、法律で定められた方法で肉を低温でくん煙・乾燥熟成させて作られているため、保存方法、賞味期限等を守ればこちらも、リステリア菌の心配はないようです。

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リステリア症の治療方法

検査を受けてリステリア症だとわかったら、抗生物質での治療をします。

いうまでもありませんが、妊婦が少しでもおかしいと思ったら、すぐに主治医に相談しましょう。

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