目にものもらいができるととても不快ですよね。ましてや手術だなんて・・・。
私も先端恐怖症ではないかというくらい、先のとがったものや刃物が目の近くにくると恐ろしく感じます。
でも、ものもらいが悪化してしまった場合、切開手術をしなくてはならないこともあるようです。
今回は、ものもらいの切開手術についてまとめました。
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ものもらいは2種類ある
麦粒腫(ばくりゅうしゅ) 一般的なものもらい
まぶたが細菌(黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌など)に感染することによっておこる化膿性炎症です。
(症状)
・まぶたの一部が赤く腫れ、痛みを伴う。
・指でまぶたをおさえると痛いと感じる場所が一か所ある。
・広がってしまうとまぶた全体が腫れ、目ヤニも出る。
・白目が赤くなることもある。
*異物感を感じる霰粒腫よりは痛みは強いです。
*黄色ブドウ球菌も表皮ブドウ球菌も、常在菌として、もともと人間の体や皮膚に存在する菌なのですが、体力が落ちて免疫力が低下した場合や、傷口などから入り込むことにより、さまざまな皮膚の症状があらわれます。
霰粒腫(さんりゅうしゅ)
まつ毛の生え際にあるマイボーム腺に脂肪がつまることによってできます。
(症状)
・まつ毛の生え際に「白いできもの(ドーム状のしこり)」や「腫れ」がみられる。
・しこりが破れて内容物が出たとしても、麦粒腫のように治りきることはなく、破けた箇所から細菌感染し、痛みを伴うこともある。
ものもらいはうつる?
名前のイメージからいくと人にうつるような感じがしますが、ものもらいは雑菌によるものや、脂肪の固まりが原因でできるものなので人にはうつりません。
なので、人にうつさないという意味でなら、ものもらいの時は眼帯をする必要はありません。
*注)同じ目の病気でも「はやり目(アデノウィルス8型・19型など)」や「プール熱(アデノウィルス3型・4型など)」は、ものもらいとは違い、ウィルスによるものなので、人にうつります。
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病院での治療方法
(麦粒腫)
・抗生剤の点眼薬
・内服用の抗生剤・消炎薬
・軟膏
・膿がある場合は麻酔をして膿を出す場合もあります。
(霰粒腫)
ほとんどは自然治癒しますが、角膜を圧迫するなどの場合は、
・切開手術(大人は局所麻酔・子供は全身麻酔)
・ステロイド薬を注射
などの治療がおこなわれる場合もあります。
切開手術をする場合もある
(麦粒腫)
薬で治ることがほとんどですが、膿(うみ)が大量にたまってしまった場合やひどい痛みがある場合、しこりが残ってしまった場合には手術をすることもあります。
(霰粒腫)
しこりによって 異物感があったり、見た目が目立ったり、ときどき赤く腫れたり、視力に影響が出るということであれば手術で取り除いてしまうこともあります。
切開手術(日帰り)の方法
1.麻酔の注射が痛く感じないようにするための目薬で「プレ麻酔」をします。
*歯医者でも麻酔の前に麻酔液を含ませたコットンを、注射を打つ部分に当てるのと同じようなものです。
2.まぶたに麻酔の注射を打ちます。
*1.にてプレ麻酔を行っているのでほとんど痛みを感じません。
3.切開手術をします。(約5分~15分)
*皮膚側(皮膚の表側)から切開をした場合は糸が入ります。まぶたの内側から切開した場合は糸は使いません。
*目ということで恐怖感があるかと思いますが麻酔をしているので痛みはありません。
*所要時間は1~3全部で20分~30分ほどです。
4. 翌日以降に経過観察を行い、3日~4日以降に抜糸(皮膚側から切開をして糸を使用した場合)を行います。
*完治するまでには約10日ほどといわれております。
傷跡は残るの?
まぶたの裏側から切開した場合は傷跡は残りませんが、皮膚側から切開する場合は、二重の線やしわなどに沿って切開することで目立たなくさせることは可能なようです。
手術前に医師としっかり話し合いをしましょう。
切開手術後の注意点
・4~5時間眼帯をつける(翌日からは必要なし)
・手術をした当日は洗髪、洗顔は控える(傷からの再出血を防ぐため)
・手術をした当日は飲酒は控える(傷からの再出血を防ぐため)
費用はどれくらい?
ものもらいの手術は健康保険適用となっております。
手術の内容によっても差があるようですが、
仮に自己負担額が3割の場合は、¥3000以内で済むのが相場のようです。
ただし、手術内容によっては¥5000前後かかる場合もあるようです。
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