赤ちゃんにとって人生で初の発熱がでた時、親としては体温計をみてビックリしてしまうことでしょう。
そういう時に限って休日で病院が休んでいたり・・・。救急指定病院に駆けこむべきか悩みますよね。
今回は、赤ちゃんの急な発熱からはじまる「突発性発疹(とっぱつせいほっしん)」についてまとめました。
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突発性発疹とは?
原因ウィルス
ヒトヘルペスウィルス6型と7型の2種類が原因のほとんどだといわれております。
なので、突発性発疹に2回かかってしまう子もいるようです。
感染経路
主に親から赤ちゃんへの飛沫感染・経口感染といわれております。
元来ヒトヘルペスウィルスは感染力が弱いといわれておりますが、一度感染すると一生体内に残ります。
なので濃厚な接触機会をもつ親・兄弟(親・兄弟は過去にヒトヘルペスに感染したことがあるとして)から赤ちゃんへと飛沫感染、経口感染しているものと考えられております。
かかりやすい月齢
生後4か月~1歳くらいまでに約90%の子がかかるといわれております。
まれに1歳をすぎてかかる子もいるが、遅くても2歳くらいまでにはかかるといわれております。
生後6か月くらいまではお母さんから受け継いだ免疫があるためウィルス性の感染症にはかかりにくいのですが、その免疫が弱まってきた頃から突発性発疹にかかるともいわれております。
突発性発疹にならない子もいれば、感染しても発症しないケースもあります。水ぼうそうなどのように、突発性発疹にかかって免疫がついていないと大人になって困るというものでもないので安心してください。
突発性発疹の症状
1.突然の高熱38℃前後
2.熱が下がったとほぼ同時に体に発疹ができる
発疹は2~3日間でますが1週間くらいで自然と消えていきます。発疹自体は赤ちゃんにはかゆみも痛みもありません。
3.夜泣き、ぐずり
不機嫌病ともいわれていて、夜泣き、ぐずぐずで、ほぼ一日中だっこだった!なんて日もあるでしょう。
ママは大変ですが、ゆっくりスキンシップができる時間ができたと捉え、ゆったりした気持ちでつきあってあげるのも手ですね。
1週間もすれば落ち着きますので、この時期は赤ちゃんの好きな過ごし方で満喫させてあげましょう。
4.便がゆるくなる
便がゆるくなる場合もあり、オムツかぶれをおこす子もいます。オムツはこまめに取り換えてあげましょう。
~風邪との違いは?~
・熱が高いわりには元気である
・せきや鼻水はでない
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突発性発疹かも?病院に行くタイミングは?
初めての発熱の場合は特にびっくりして、いてもたってもいられなくなりますよね。
もしかしたら突発性発疹かもしれないけど熱が出た時点で不安になりますよね。
なので発熱した時点で、ひとまず病院に行ってみましょう。
病院に行って「おそらく突発性発疹でしょう」という言葉が聞ければ熱が続いても安心して対処できますよね。
さらに他の病気かもしれないのでやはり最初の発熱の段階で病院に見せたほうが安心です。
ただ、土曜・日曜・祝日などにかかってしまう場合は、週明けまで様子をみてもいいかもしれません。
救急指定病院などに行けば、混んでいるしいろいろな病気の人が来ているので違う病気をうつされてしまう可能性もあります。
そして、発熱後すぐに病院に行った際に、「突発性発疹の可能性がある」と診断を受けた場合、発疹がでた後は再度受診すべきかを医師に確認しておくとよいでしょう。
突発性発疹に有効な薬はないので、発疹があった場合に「突発性発疹の確認」をするために再度受診するかどうかは、医師によって違った判断になるからです。
~こんな時はすぐに病院にいきましょう!~
・ひきつけを起こした時
・水分をとれず、ぐったり元気がない時
治療法
突発性発疹に効く薬はありません。よって対症療法となります。
・解熱剤
医師によっては解熱剤が処方されることもあります。「38.5℃以上の熱が出たときのみ」などの医師の指示に従いましょう。
・保冷剤や氷枕などを使い冷やす
わきの下、股のつけ根、首のうしろを保冷剤や氷枕などで冷やしてあげるとよいでしょう。
熱が下がり元気なようであれば、発疹がでていてもお風呂にいれてあげても大丈夫です。
・水分補給
発熱が続き脱水になりやすいので、母乳、ミルク、湯冷まし、麦茶、アクアライトなど赤ちゃんが飲みやすいものでよいので、水分補給をしっかり行いましょう。
経口補水液を手作りすることもできます。
水500ml(500mlのペットボトル1本分)
砂糖 大さじ2杯
塩 小さじ1/4杯
計量スプーンがない場合は
大さじ→カレースプーンくらい
小さじ→ティースプーンくらい
小さじ1/4→ひとつまみくらい
とおぼえておくとよいでしょう。
このままでも効果はあるのですが、子どもの場合おいしくないと飲んでくれないので、レモン汁(ポッカレモンなど)やグレープフルーツの汁などを入れてひと工夫してあげると飲みやすくなり、さらにクエン酸により疲労回復効果と吸収力もアップします。大さじ1杯くらい入れるとよいでしょう。ただひとつ注意点はレモン汁などクエン酸入りの経口補水液を携帯するさいにステンレス製の魔法瓶タイプのものに入れるのは避けましょう。そして作り置きせずにその日のうちに飲みきってしまうか残っても次の日は新しいものを作るようにしてくださいね。
引用元:からだポジティブ「子どもが嘔吐した時には水分補給が大事」
~解熱剤は?~
解熱剤は熱を下げる働きをしますが、病気を治すわけではありません。
突発性発疹は熱がでるのがふつうなので無理して熱を下げる必要はないと考える医師もおられます。
保育園に通っている赤ちゃんはいつから登園できる?
「保育園における感染症対策ガイドライン・厚生労働省」によると、突発性発疹にかかった時の登園の目安は「解熱後1日以上経過して全身状態が良い」とのことで、その際「発疹があっても良い」ということです。
突発性発疹は、発疹がでたころには感染性がないので発疹がでている状態で登園してもよいのですね。
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