秋から冬にさしかかるといよいよ風邪やインフルエンザの季節がやってきますね。
風邪症状もいつもよりせきが出たり、気管支にきた場合はふつうの風邪じゃないかもしれませんね。
特に小さいお子さんがいる方はRSウィルスによる風邪症状かもしれません。
今回は大人がRSウィルスにかかった時の症状などをまとめました。
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RSウィルスの感染経路と潜伏期間
RSウィルスとは?
RSウイルス感染症(respiratory syncytial virus infection)はRSウイルスの感染による呼吸器の感染症となります。
生後1歳までに50%、2歳までにはほぼ100%の確率で1度は感染するといわれております。そして、免疫ができないので何度でも感染・発症をしてしまうのですが、繰り返し感染することによって免疫力がつき、 症状が軽くなっていくようです。
症状は風邪のような軽いものから肺炎のように重症化してしまう場合もありさまざまですが、生まれて初めて感染した時は症状が重くなりやすいようです。
~感染経路~
・飛沫感染→感染者の咳やくしゃみによってうつる
・接触感染→ウィルスの付いた手や物を介してうつる
~流行時期~
ざっくりいうと秋から冬にかけてなのですが、7月頃から出始め、秋に入ると急増し、年末をピークに春に向けて徐々に流行がおさまっていきます。
潜伏期間
2日~8日間(4日~6日間が典型的)
引用元:からだポジティブ「RSウィルスに赤ちゃんが感染すると重症化する?症状と治療法」
大人と子供の症状の違い
(子供の症状)
(軽症の場合)
・鼻水、鼻づまり
・発熱(38℃~39℃)
・咳
(重症の場合)
・喘鳴(ぜんめいと読み、ゼーゼーという呼吸音になることです。)
・気管支炎
・肺炎
・無呼吸発作
初めて感染した子どものうち約7割は鼻水や発熱などの症状のみで数日で治るのですが、残りの約3割の子どもは、咳が悪化する、喘鳴、呼吸困難症状などがおこり重症化するおそれがあります。
引用元:からだポジティブ「RSウィルスに赤ちゃんが感染すると重症化する?症状と治療法」
(大人の症状)
・鼻水、鼻づまり
・発熱(38℃~39℃)
・咳
と、健康な大人なら普通の風邪症状とあまりかわらず軽く済むことが多いようですが、
・ぜんそく持ちの人
・花粉症など呼吸器系のアレルギー体質の人
・持病があり免疫力が低下している人
・RSウィルスの子供を看病している人(看病中にたくさんのウィルスを吸い込んでしまうため)
・妊婦
・高齢者
これらの人はまれに重症化することがあるようです。
妊婦がRSウィルスにかかったら?
妊婦さんがRSウィルスにかかっても、おなかの赤ちゃんには影響しませんので安心してください。
ただ、ふつうの風邪と同様、妊娠中は医師の許可がないと風邪薬も飲めないのでつらいかと思います。
医師の診断をあおぎ、とにかく安静に過ごし一日も早く治しましょうね。
なので、予防することのほうが大事になってくると思います。
ちなみに私は妊娠中は外出中は必ずマスクをつけて過ごしてましたよ。
高齢者がRSウィルスにかかったら?
高齢者は抵抗力が弱く、肺や心臓、腎臓などの機能が低下していることが多いため、気管支に炎症を起こすRSウィルスに感染すると肺の機能が悪化して重症化してしまう可能性があります。タバコを吸う高齢者はとくに気をつける必要があります。
さらに、老人施設などでは一人感染者がでると集団感染し死亡する人も出るケースもあります。
RSウィルスに感染している場合は高齢者への接触はできるだけ控えるかマスクを着用するなど配慮したいものです。
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治療法
RSウィルスに効く特効薬もワクチンもありません。よって対症療法(症状を和らげる治療法)となっております。
・気管支拡張剤→咳がでている場合に処方される場合があります。
・解熱剤→熱がでている場合に処方される場合があります。
・鼻の症状を抑える薬
・水分補給→脱水症状がおこりやすくなるので、こまめに水や経口補水液などを飲む。
・ゆっくり休む→しっかり睡眠をとり体を回復させる。
仕事はいつから行ってもいいの?
RSウィルスは学校保健法においては、症状が落ち着き「全身状態が良ければ登校(園)可」となっております。
ですので、医師の許可がなければ出勤(登校)できないというものではなく、風邪症状がおさまったら仕事にいっても大丈夫です。
ただ、体調がよくなってもせきなどが出ている場合は、まわりの人にうつさないようするために必ずマスクを着用し、手洗いを徹底しましょう。
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