はやり目というと夏にかかる結膜炎のイメージがありましたが、実は季節に関係なく感染するそうです。
今回は、はやり目の潜伏期間や症状、また眼帯は必要なのかどうかなどをまとめました。
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はやり目とは?
はやり目の正式名称は、流行性角結膜炎(りゅうこうせいかくけつまくえん)といい、アデノウィルス8型に感染することによって発症する結膜炎です。
感染力が非常に強いのが特徴ではやり目の人が目を触った手で物を触ると、それを触った人が目をこすったりすることによってほぼ100%に近い確率で感染するほどです。
このように接触感染はしますが空気感染はしません。
さらにプールから感染する可能性もあります。
プール熱との違いは?
はやり目に似た症状が起こるプール熱(咽頭結膜熱)はアデノウィルス3型の感染により発症し、目の症状以外にも喉が赤く痛んだり、高熱がでたりと症状に違いがあります。
1.のどの腫れ・痛み(咽頭炎)
扁桃腺が赤く腫れて白くブツブツの膿のようなものができます。
2.目ヤニ・目の充血(結膜炎)
片目、もしくは両目が真っ赤に充血し目ヤニも同時に出ます。
3.38度~40度の高熱
引用元:からだポジティブ「アデノウィルスの症状は?大人も潜伏期間にうつる?」
はやり目の症状と潜伏期間
潜伏期間は5日~2週間。
潜伏期間中でも人にうつります。
症状
・目の中がゴロゴロする
・目ヤニ
・目が充血
・涙がでる
・まぶたが腫れる
・痛み
・リンパの腫れ
などを経て、10日ほどしたら
・角膜混濁(かくまくこんだく)→治りかけに角膜(黒目)に点状のちいさな濁り
が起こる場合もあり、その場合は痕が数か月にわたり残ってしまうこともあるので完治するまで眼科に通う必要があります。
はやり目の治療法
はやり目のウィルス(アデノウィルス)に効く特効薬はないのですが、
・抗炎症薬の点眼薬→不快な症状を和らげるため
・抗生物質の点眼薬→ウィルスで弱っている目に細菌などのからの感染を防ぐため
あとは、ウィルスに対する体の抵抗力をつけていくため十分な休養をとることが大事になってきます。
完治までの期間
個人差がありますが完治までの目安は約2週間~1カ月ほどです。
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眼帯はいつまで必要?
一昔前までは、はやり目の患者には眼帯をするようにすすめてきた眼科医も多かったと思いますが、現代では眼帯をつけることによるデメリットを考えてあまり強くすすめてこなくなったようです。
そもそも眼帯の目的は、インフルエンザにかかった時のマスクのようなもので、感染拡大の防止といわれておりますが、長期にわたって使用することにより、眼帯を当ててるほうの目の視力が落ちるなどの影響がでたり、眼帯のガーゼの部分をこまめに取り換えないなどの衛星管理が悪いと細菌による2次感染のおそれもでてきます。
なので眼帯は、
1.どうしても外出(眼科の病院に行くなど)しなくてはならない時に
2.清潔な滅菌ガーゼをこまめにとりかえ
3.ガーゼの始末も十分注意して行う
ということが大事になってきます。
仕事や学校はいつからいってもいいの?
学校保健安全法では学校感染症と定められていて「主要症状が消失するまで」「感染の恐れがなくなるまで」登校禁止ということが決められています。完治するまでに個人差があるので出席停止の日数までは定められていません。
大人の場合も同様でとにかく感染力が強いので他人への二次感染を防ぐためにも「感染の恐れがなくなるまで」出勤停止となります。
いずれにしても、出席・出勤するには医師の許可が必要となります。
はやり目を予防するには?
割と長い潜伏期間の間(症状がでない)にも感染してしまうので、防ぎようがないともいえますが、普段から気をつけておくべき点をまとめました。
感染ルートは接触感染となっており空気感染はしないので、
・目をこすらない
・手洗いをきちんとおこなう
・家族や周囲に感染者がでたらタオルなどの共用をさける→使い捨てのペーパータオルを使うこともおすすめです。
・感染者はおふろは一番最後に入る
などの注意が必要ですね。
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