「夏風邪は長引く」など昔から聞いたことあると思いますがなぜでしょうか?
これから暑さ対策もしていかなくてはいけませんが、夏の風邪もあなどれません。
今回は夏風邪が長引く理由と風邪を予防するための食べ物などをまとめました。
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夏風邪はなぜ長引くの?
夏は、外に出ると高温多湿、室内はエアコンがきいて涼しい環境。この差が自律神経のバランスを崩す原因になっています。
自律神経のバランスが崩れると、免疫力が低下し風邪をひきやすくなってしまいます。
さらに、なかなか治らないからといって、ずっと薬を飲み続けているうちに、風邪ウィルスが薬への耐性ができてしまい、効果も弱くなってしまうというのが夏風邪が長引いてしまう原因といわれています。
冬にひく風邪との違い
夏の風邪と冬の風邪のウィルスそのものが違います。
風邪ウィルスとは200種類以上もあるそうです。
その中でも、
夏の風邪ウィルス→高温多湿に強いウィルス
冬の風邪ウィルス→低温で乾燥したところに強いウィルス
夏風邪は喉や胃腸にくるものが多く鼻水・くしゃみなどの症状はあまりないことが冬の風邪と大きく違う点です。
さらに37.5℃前後の微熱がなかなかおさまらないというのも特徴です。
夏に一度体調を崩すとなんだかずっとだるくて、へたするとひと夏調子がいまいちってことも私もありました。
三大夏風邪って知ってますか?
今回とりあげているのはいわゆる、夏にかかる普通の風邪ですが、それ以外にも特徴的な症状がみられる3大夏風邪というのがあります。
夏がくると子供たちの間を中心に流行する手足口病、プール熱(アデノウィルス)、ヘルパンギーナです。
手足口病
コクサッキーウイルス(数種類ある)による感染症で、感染者全体のうち約9割が5歳以下の乳幼児ということですが、抵抗力が弱っている場合は大人もうつります。
・潜伏期間→ウィルス感染から3~5日くらい
・発症してから7~10日間で自然治癒します。
(症状)
・口の中の痛み
・発熱(38度以下の微熱)
・口の中に水泡ができる
・手のひら・足の裏などに発疹ができる
・頭痛
・嘔吐する場合もある
引用元:からだポジティブ「手足口病は大人もうつる?症状と対処法」
プール熱(アデノウィルス)
潜伏期間は5日~7日で潜伏期間中も人にうつります。
また、体力があり健康な人は感染しても発症しないこともあります。アデノウィルスは潜伏期間がやや長いので、この「感染しているけど発症しなかった人」からうつる場合もあります。
症状
下記のような3大症状があらわれます。
1.のどの腫れ・痛み(咽頭炎)
扁桃腺が赤く腫れて白くブツブツの膿のようなものができます。
2.目ヤニ・目の充血(結膜炎)
片目、もしくは両目が真っ赤に充血し目ヤニも同時に出ます。
3.38度~40度の高熱
引用元:からだポジティブ「アデノウィルスの症状は?大人も潜伏期間にうつる?」
ヘルパンギーナ
エンテロウィルスによるもので6月~8月に流行することが多いので「夏風邪」と言われております。子どもの夏休みと重なるのでうつされるお母さんも多いようです。
症状
1.38度以上の高熱
2.口の中に水泡や口内炎ができる
3.咽頭炎(咽が赤く腫れて痛い)
大人がかかると重症化する場合もあり、脳炎・髄膜炎・心筋炎などの合併症をひきおこすこともあるので注意が必要です。
引用元:からだポジティブ「ヘルパンギーナに妊婦が感染したら?赤ちゃんへの影響は?」
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つらい微熱どうしたらいい?
微熱ぐらいなら解熱剤を飲んで仕事行っちゃおうって方も多いのではないかと思いますが、解熱剤を長期間服用しすぎると、やはり薬への耐性ができてしまい効果が弱くなってしまいます。
私はお医者さんに解熱剤は38℃以上になってからと言われました。ただそれは医師によっても状態によっても違う判断をされることとは思いますが、少なくとも37.5℃より低い微熱の場合は解熱剤は飲まないほうがいいとのことでした。
ウィルスをやっつけようとうして出ているのが風邪の時の熱なのです。
さらに風邪によって体力が低下し、からだがSOSを発している状態です。
よくなるまでは1日か2日休むか、休めないならせめて残業せず早く帰って、ご飯を食べて、薬飲んで、栄養ドリンクを飲んで、なにもしないで、とにかく夜22時までには寝てみてください。ただの風邪なら数日でよくなります。
その間の仕事で遅れた分は元気になってからガンガン働いて取り戻しましょう。そのほうが効率がいいですよ。
高熱が続く場合は?
3大夏風邪のような特徴的な(湿疹など)症状も出ず、高熱が続くようであれば、風邪がこじれて肺炎になっている可能性がありますので早めに病院に行きましょう。
夏風邪の対処法
夏の風邪も冬の風邪も睡眠と栄養。とにかくゆっくり休むこと!です。
「夏風邪は医者泣かせ」と言われているように特効薬はありません。
風邪の時に処方される薬や市販薬というのは、風邪によってあらわれている症状を軽減するための対症療法なのです。
一にも二にも休養することです。
また、発熱や下痢などによって奪われた水分を補給するために、水や経口補水液やイオン飲料を飲むなどしましょう。
のどの痛みなどで水分補給もできない場合は病院で点滴を打ってもらうことも必要となってきます。
薬の飲みすぎに注意
とくに下痢止めと解熱剤はむやみに飲むことは控えましょう。
下痢も熱も体とウィルスが格闘しているためあらわれている症状です。
無理に下痢を止めたり熱を下げたりすると外に出したいウィルスが体内に残ってしまい、かえって風邪が長引きます。
夏風邪をひきにくくする食べ物は?
タンパク質
体温を上げる効果があり新陳代謝を高めてくれて免疫力がアップします。
卵・鶏肉・白身魚など
ビタミンB2
免疫力アップし疲労回復の効果があります。
うなぎ・豚肉・納豆・レバー・のりなど
うなぎはビタミンB2が豊富で、夏の土用丑の日は理にかなってるんですね。
ビタミンC
白血球を活発にし免疫力を高めます。
じゃがいも・キウイ・レモン、赤ピーマン・ほうれん草・緑茶・トマトなど
アリシン
感染やバクテリアと戦う成分です。
にんにく・長ネギ・にら・玉ねぎ・らっきょうなど
亜鉛
白血球を増加させて細菌やウィルスと戦ってくれます。
カキ(貝)、牛肉、豚肉、チーズなど
そのほかにも、ヨーグルトも腸内環境を整えて免疫力アップし、ラクトフェリンという成分が夏風邪予防に効果的です。
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