小さいころよく母に「日射病になるから帽子かぶって日陰にいきなさい」などといわれましたが、大人になってからも自分の子供の運動会などで長時間外にいた時などは、次の日もしばらくは体に熱がたまってる感じがして頭が痛かったりだるさが残ったりすることがあります。
これがきっと熱中症の軽い後遺症なんでしょうね。
今回は熱中症による後遺症の症状と熱中症対策などをまとめました。
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熱中症とは?
熱射病(日射病)、熱疲労、熱けいれん、熱失神と、この4つの症状を総称したものが熱中症と呼ばれています。
熱射病(日射病)
脱水症状がすすみ、体温調節の働きが追いつかなくなり、体温が40℃を超えて、脳の体温調節中枢機能が麻痺しておこる。
意識障害、ショック状態、死亡する場合もあり、熱中症の中で最も危険なのが熱射病(日射病)です。
熱疲労
水分不足による脱水症状と急激な血圧の低下による頭痛、めまい、吐き気、脱力感がおこること。
熱けいれん
汗を大量にかいたあとの水分補給の際に、塩分の補給が足りていない場合におこりやすいです。
腹部やふくらはぎの筋肉が痛み、けいれんをおこします。
熱失神
長時間にわたり直射日光に当たったり、高温多湿の室内にいた場合に血圧が低下し、めまいをおこしたり失神したりすること。
熱中症によって後遺症が残る?
熱中症によって自律神経のバランスが崩れることと、筋肉中のミオグロビンという色素タンパク質が血液に流れていき腎臓に負担がかかることなどから、さまざまな後遺症が一時的に残る場合があるのです。
治りかけが熱中症をぶり返しやすいので無理せず、しっかり完治するまで安静にすることが大切です。
ほとんどの場合は2週間から1カ月かけて回復し、後遺症は自然となくなっていきます。
熱中症の後遺症の主な症状
- 頭痛
- 耳鳴り
- 食欲不振
- 関節痛
- 筋肉痛
- だるさ
- めまい
- 体力低下
- 体に熱がこもる
熱中症の後遺症が重症化すると・・・
ほとんどの場合は後遺症は自然となくなっていきますが、熱中症によって意識がなくなるほど重症化した場合は、
腎不全
脳出血
高次機能障害
深刻な場合は意識障害などが起こる場合がありますので、意識がなくなるほどの熱中症になってしまった場合は急いで病院にて適切な処置を受けましょう。
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熱中症になってしまった時の応急処置
1.涼しい場所へ移動
外出中なら日陰に移動する。木陰や軒下または、最寄りの公共施設(コンビニ・スーパーなど)に入る。
家にいる場合はエアコンをつけるなどして室内を涼しくする。
2.体を冷やす
保冷剤をタオルで巻いたものを首やわきの下などに挟む。またはおでこを冷やす。
3.衣服を緩める
ボタンをはずして緩めたり、服を脱がせる。足を高くして寝かせる。
4.水分補給をする
★アクアライトなどのイオン飲料(経口補水液)か水または麦茶を、哺乳瓶やストローつきのカップで飲ませる。
イオン飲料などが飲めない赤ちゃんは母乳やミルクでも大丈夫です。
引用元:からだポジティブ「赤ちゃんが熱中症の時のサインを見逃さないで!症状と対策」
ただちに救急車を呼んだほうがいい場合
- けいれん
- 運動障害(いつも通り歩けないなど)
- 意識障害(呼びかけに答えない、会話がおかしい)
救急車を呼び、上記の応急処置をして安静にして待ちましょう。
引用元:からだポジティブ:「高齢者が熱中症になりやすい理由は?予防と対処法」
自分でできる熱中症対策
・朝食をしっかりとる→寝不足や体調不良などの時に熱中症になりやすいので朝食をきちんととって体力をつけましょう。
・首や脇を冷やす→首がひんやりするスカーフを巻く(首回りを冷やすといい)またはタオルで巻いた保冷剤で首や脇を冷やすと涼しく感じます。
・水分と塩分を十分にとる→水と塩飴を持ち歩くなど、気軽にできる方法も効果的かと思います。
・エアコンの温度は28度まで→暑いからといって体を冷やしすぎると夏バテの原因にもなります。
・風通しを良くする→家の中で熱中症になることもあります。風通しが悪くエアコンもつけないと熱中症になりやすいです。エアコンがない場合は扇風機か冷風除湿機を回す。さらに扇風機の前に水を入れて凍らせたペットボトルをふたを開けて置いておくと風邪が涼しく感じられるのでおすすめです。水を入れて使用する冷風扇風機と同じ原理ですね。
・汗をかく→汗をかかないと体に熱がこもった状態になり熱中症になりやすくなります。軽い運動をする、ぬるめのお風呂につかるなどして積極的に汗をかくようにしましょう。
引用元:からだポジティブ:「熱中症対策!予防と症状を和らげる食べ物やドリンクは?」
熱中症による死亡者は毎年何人もでていますよね。それほど危険なのが熱中症なのです。ふだんからできることをしっかり備え、これからの季節を乗り切っていきましょうね。
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