夏になると食中毒が気になりますよね。とくに手作りのおにぎりやお弁当などは、ちゃんと手洗いをして作ったはずなのに、お昼にお弁当箱を開けて、いや~な匂いがした瞬間がっかり・・・なんてこと私も経験あります。
今回は、食中毒をひき起こす原因菌のひとつである黄色ブドウ球菌についてと長持ちするおにぎりの作りかたなどをまとめました。
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黄色ブドウ球菌とは?
黄色ブドウ球菌自体は人間の皮膚やのど、鼻の中などに存在する常在菌といわれております。
ただ、黄色ブドウ球菌が食品に入り増殖すると、エンテロトキシンという毒素を発生させます。この状態の食品を食べることによって食中毒がおこるというわけです。
肌荒れした手や、手に傷や化膿している箇所がある場合に調理をする時は、手袋をつけるなどして、直接食品に触れないように気をつけましょう。
原因となる食べ物は?
穀類や加工食品に多くみられます
・おにぎり(全体の約40%)
・手作り弁当
・仕出し弁当
・和菓子
・シュークリーム
など
菌自体は加熱処理で死滅しますが、いったん毒素(エンテロトキシン)を発生させてしまうと熱にも強く破壊されないので、調理後長時間たって毒素を出す前にすみやかに食べてしまいましょう。
引用元:からだポジティブ「食中毒はどんな症状が出る?弁当にNGなおかずは?」
ブドウ球菌による食中毒をおこした時の症状
潜伏期間
1時間~5時間(平均3時間)
症状
激しい嘔吐、下痢、腹痛
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長持ちするおにぎりの作りかた
1.酢を入れてごはんを炊く
米2合に対して、酢を大さじ1杯いれます。こうして炊くとごはんが腐りにくくなります。炊きあがったごはんも酢くさくなったりしません。
2.ごはん全体に塩をまぶす
普通おにぎりは表面にだけ塩をつけてにぎるのですが、手で触れないようにするのが目的なので、炊きあがったごはんを一度ボウルなどにうつして、塩を軽くまぶして混ぜます。
さらに、わずかですが塩での抗菌効果もあります。(黄色ブドウ球菌は塩分にも強いといわれていますが)
3.ラップかおにぎりの型で作る(直接手で触れないようにする)
ラップでごはんをくるんで握るか、おにぎりの型で作るようにしてください。
直接手を触れないようにすることにより菌を繁殖させにくくできます。
4.おすすめの具
・梅干し→昔からの知恵で、梅干しにはごはんをいたみにくくする効果があります。
・じゃこ
・塩こんぶ
または、「おむすび山」などのような混ぜ込むふりかけタイプのものやごま塩などもよいでしょう。
※マヨネーズを使用した具材や、炊き込みご飯のおにぎり、チャーハンのおにぎりなどはいたみやすいので気をつけましょう。
5.できあがったおにぎりをなるべく早く冷ます
さらに、冷ましたおにぎりを小さな保冷用のお弁当バックに保冷剤と一緒に入れると安心です。
保冷剤はケーキなどを買った時についてくる保冷剤なんかで大丈夫です。
そして早めに食べる!!
食中毒になってしまった時の対処法
水分補給をする
嘔吐や下痢によって脱水症状が起こりやすくなるので水・お茶・経口補水液などを飲みましょう。
吐きやすい体勢で寝る
吐いたもので喉をつまらせないためです
自己判断で下痢止め&解熱鎮痛剤を飲まない
嘔吐や下痢、発熱によって細菌や毒素を体から出そうという働きがあるので、下痢止めや解熱鎮痛剤などを飲んでしまうとお腹の中に細菌や毒素がとどまり、悪さをして症状が悪化する可能性があります。病院では整腸剤が出されることが多いです。
食事は?
嘔吐や下痢が続くときは、主に経口補水液で水分補給するとよいです。徐々に回復してきたときの食事のポイントは、今出ている便と同じくらいの固さにして食べることです。例えば、下痢がひどく水便の時は水分補給、どろどろの便が出るようになったらおもゆなどのように便の固さと合わせることがコツです。
引用元:からだポジティブ「食中毒はどんな症状が出る?弁当にNGなおかずは?」
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