健康に過ごしてきたせいでしょうか?溶連菌感染症(ようれんきんかんせんしょう)っていう病気、私は自分に子供ができるまで知りませんでした。それが子供はよくかかる病気だということも。
今は溶連菌が大人にも感染するなどいろいろなことを知ることができましたが、では、赤ちゃんにもうつるのでしょうか?
私が出産したときに医師や助産師さんに言われたのは「赤ちゃんは生後6か月くらいはお母さんの免疫をもらっているから病気にはかかりにくい」ということです。
そこで今回は赤ちゃんにも溶連菌がうつるのか、また症状や治療方法などをまとめてみました。
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溶連菌感染症(ようれんきんかんせんしょう)ってどんな病気?
化膿レンサ球菌(A群レンサ球菌)によってひきおこされる感染症です。
この細菌はもともと体の中に持っている人(保菌者といわれています)が免疫力が弱ったときに発症する場合と、会話や咳、くしゃみなどの飛沫感染などによって新たに感染して発症する場合とがあります。赤ちゃんが発症する場合は後者の飛沫感染となります。また、お母さんが感染した場合にも赤ちゃんをお世話しているうちにうつしてしまう可能性もあります。
流行のピークは「春から夏にかけて」と「冬」といわれていますが、都会では1年中発生します。
潜伏期間は2~5日です。
症状は?
- 発熱(38度以上の高熱)
- のどの痛み
- 扁桃腺が赤く腫れる
- 手足に発疹ができる→その後手足の指先から皮むけがあります。
- イチゴ舌
- 頭痛
- 腹痛
★風邪の症状とも似ていますが、風邪と違うのは溶連菌によって、せきや鼻水などの症状がでることはほとんどなく発疹がでたりイチゴ舌になるのが特徴的な症状です。
★溶連菌感染症自体はせきや鼻水の症状がでることほとんどないのですが、日常的に出るせきやくしゃみまたは会話によって周りの人に飛沫感染してしまうおそれもあります。
★「学校保健安全法」の学校感染症の第三種といわれるもので、集団感染する可能性があり、保育園に通っている赤ちゃんの場合は医師から感染の恐れがないとの許可を得るまでは出席停止と定められています。
検査と治療方法
検査
のどを綿棒でこすり細菌をとって調べる検査で5分~10分で結果がわかります。
治療方法
- 10~14日間、薬(抗生物質)を飲む
- 点滴をする場合もあります。
- 発病2週目と3~4週目頃に尿検査で異常がないかの確認をします。
もらったお薬は最後まできちんと飲みきらないと菌が体に残り、合併症として、リウマチ熱や急性糸球体腎炎などにつながる場合があります。
まれに抗生物質の副作用によって赤ちゃんが下痢をおこすことがあるのでその場合は医師に相談してみましょう。
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赤ちゃんは発症しにくい?
3歳~12歳の子どもがかかることが多く幼稚園や学校で集団発生する場合がありますが、2歳未満の赤ちゃんなどはかかっても症状が軽くすむ場合が多いようです。
赤ちゃんがかかりにくい理由
- 赤ちゃんは約生後6か月頃まではお母さんの免疫を受け継いでいるから病気にかかりにくい。
- のどからくる病気なので扁桃腺が発達していない赤ちゃんはかかりにくい。
といわれておりますが、上に3歳以上の兄弟がいる、保育園、幼稚園、学校に通っているという場合は映る可能性があります。
兄弟間での感染する確率は50%
兄弟姉妹での感染率が5割と言う医師もいるので安心はできません。
感染した人と赤ちゃんは別室にしたほうがいいですね。
薬を飲みはじめて24時間たてばうつらなくなる
薬を飲みはじめて24時間たてば人にうつる可能性がほとんどなくなりますので1日だけ辛抱です。
風邪か溶連菌かで迷ったら?
風邪の症状とも似ていて、発疹も出ずイチゴ舌にもならなかったら、風邪なのか溶連菌なのか迷いますよね?すぐに病院に行ける状態じゃないときならなおさら。
なので判断に迷ったら、
- 親や兄弟などに溶連菌感染症にかかっている人がいる場合に、赤ちゃんも高熱を出したり風邪に似た症状がでた場合は、溶連菌感染症を疑い病院に行き検査を受ける。
- 親兄弟も溶連菌感染者はいなく、あまり外出していないのに高熱がでたなどという場合は急いで病院に駆け込まなくてもちょっと様子をみてから病院に行ってみる。
などの基準で決めてみてはいかがでしょうか?
爪のお手入れを忘れずに!
☆発疹がでて治りかけに皮がむけてかゆくてかいてしまうかもしれません。
赤ちゃんはしゃべれないのでぼりぼりかいて皮がむけたところからばい菌が入ってしまっては大変!なので、爪を切ってお手入れをしておいてあげてくださいね。
☆おむつかぶれもしやすい状態なのでゴシゴシ強くこすりすぎずにシャワーでやさしく洗って清潔に保ってあげましょう。
☆暑いと発疹がかゆくなることもありますので部屋の温度調節も気にしてあげてくださいね。
☆熱がでている時は冷えピタシートなどでおでこを冷やしたり、保冷剤をタオルで巻いてわきの下にはさめるなどしてあげましょう。
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