溶連菌感染症といえばこどもがかかる病気の代表的なもののひとつですが、少ないとはいえ大人もかかる病気です。
しかも子供の病気に大人がかかると重症化しやすいとよくいわれていますよね。
今回は大人が溶連菌感染症にかかった時の症状と仕事に復帰してもいいタイミングなどをまとめました。
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溶連菌感染症とは
化膿レンサ球菌(A群レンサ球菌)によってひきおこされる感染症です。
この細菌はもともと体の中に持っている人(保菌者といわれています)が免疫力が弱ったときに発症する場合と、会話や咳、くしゃみなどの飛沫感染などによって新たに感染して発症する場合とがあります。
流行のピークは「春から夏にかけて」と「冬」です。
潜伏期間は2~5日です。
大人が溶連菌感染症になった時の症状は?
ふだんなら抵抗力の強い大人はあまり感染しないのですが、疲労が重なったり、免疫力が弱っている時などは感染してしまうことがあります。
子供が溶連菌に感染したときの症状
- 発熱(38度以上の高熱)
- のどの痛み
- 扁桃腺が赤く腫れる、
- 体に発疹ができる、
- イチゴ舌、
- 手足の皮がむける
大人が溶連菌に感染したときの症状
子供と同じ症状と、さらに下記の
- 頭痛やリンパの腫れ
- 嘔吐
- 下痢
なども伴う場合もあり重症化する場合が多いです。
☆風邪の症状とも似ていますが、風邪と違うのは溶連菌によって、せきや鼻水などの症状がでることはないようです。
☆溶連菌感染症自体はせきや鼻水の症状がでることほとんどないのですが、日常的に出るせきやくしゃみまたは会話によって周りの人に飛沫感染してしまうおそれもあります。
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治療方法
- 7~10日間、薬(抗生物質)を飲む
- 喉の痛みがひどくて薬が飲めない場合は注射による治療をする場合もあるようです。
- 発病2週目と3~4週目頃に尿検査で異常がないかの確認をします。
もらったお薬は最後まできちんと飲みきらないと菌が体に残り、合併症として、リウマチ熱や急性糸球体腎炎などにつながる場合があります。
まれに抗生物質の副作用によって下痢をおこすことがあるのでその場合は医師に相談し、薬を替えてもらうか整腸剤などを出してもらうとよいでしょう。
もし週末に発症したら?
「土日は様子をみて月曜日に病院に行こう」となりがちですが、溶連菌感染症は薬(抗生物質)を飲んでから24時間たてば他人への感染力がなくなるといわれておりますので、早く受診して薬を飲み始めればそれだけ早く治るので、できるだけ早い段階で病院に行くことをおすすめします。夜間救急病院などを調べていくのもいいと思います。
のどが痛くて食事ができない
のどに刺激の強い“熱い”“辛い”“酸っぱい”“炭酸系”などの飲食物はこの時期は控えましょう。
消化がよくのどごしもよく食べやすいものを食べるようにするとよいです。
のどが痛くて食べられない場合は無理せず、OS-1などの経口補水液で水分の補給をしましょう。
溶連菌感染症の時に食べやすいもの
- プリン
- ゼリー
- ヨーグルト
- ポタージュスープ
- おかゆ
- 煮込んだうどん
- 豆腐
- 白身魚
- 茶碗蒸し
など
仕事はいつからいってもいい?
代わりもいないし、仕事が忙しくて休んでいる場合じゃないよ!という方も多いかと思います。
子供の場合は「学校保健安全法」の学校感染症の第三種といわれるもので、集団感染する可能性があり、医師から感染の恐れがないとの許可を得るまでは出席停止と定められています。
大人も薬を飲み始めて24時間以上たち、熱が下がれば仕事に行ってもいいといわれていますが具体的には
- 熱がさがり、のどの痛みもなくなった
- 普通の食事ができる
- 薬を飲んで24時間以上たち医師の許可もおりた
をクリアすれば出勤しても大丈夫でしょう。
しかし何度もいいますが、症状がよくなっても、もらった薬(抗生物質)は最後まできちんと飲み切りましょうね。
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