毎年2月ごろから話題になる花粉症ですが、花粉症の時期と言われている2月から4月以降の、5月になってもまだ花粉症のつらさが解消されないと悩んでおられるかたも多いかと思います。今回は5月にかかる花粉症の原因と対策をまとめてみました。
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5月になる花粉症の原因は?
一般的に花粉症というと「スギ花粉の花粉症」が多く知られていますね。スギの木は北海道、沖縄にはほとんど存在しないのですが、日本ではスギ以外でも花粉症を引き起こす植物は約60種類あるといわれております。地域によって気候が違うので花粉の種類も飛散時期もさまざまです。では地域別にみていきましょう。
北海道
スギやヒノキの花粉症はほとんどなく、かわりにシラカンバ花粉の花粉症になる方が多いです。スギ花粉症と同じく、鼻水、くしゃみ、目のかゆみといった症状があらわれます。
さらに、シラカンバ花粉症の症状として特徴的なのが、20%~30%の割合で口腔アレルギー症候群を起こす場合があるということです。りんご、キウイ、もも、さくらんぼ、柿などの果物を食べた時に口の中がかゆくなったり腫れたりといった症状がでます。
北海道でもスギ花粉症と同じくらいの2月から3月に花粉症がおこる場合がありますが、これはスギ花粉ではなくハンノキによる花粉症です。ハンノキ花粉症も口腔アレルギー症候群をおこす場合があります。
シラカンバ→4月中旬から6月初旬頃
アカマツ(マツ科)→4月中旬から7月上旬頃
コナラ(ブナ科)クリ(ブナ科)→5月から6月頃
東北
スギ→3月上旬以降から4月下旬頃
ヒノキ→3月中旬から5月上旬頃
ハンノキ→2月から6月上旬頃
コナラ(ブナ科)→4月中旬から6月中旬頃
イネ科→5月中旬から6月中旬頃
関東
スギ→2月ごろから4月下旬頃
ヒノキ→3月から5月末頃
ケヤキ(ニレ科)・イチョウ(イチョウ科)→4月から5月頃
イネ科→5月から6月頃
コナラ(ブナ科)・クリ(ブナ科)→3月から5月頃
東海
スギ→2月中旬から4月上旬頃
ヒノキ→3月中旬から5月中旬頃
ハンノキ→1月下旬から5月頃
コナラ(ブナ科)→4月から5月頃
関西
スギ→2月中旬4月下旬頃
ヒノキ→3月から4月頃
コナラ(ブナ科)・クリ(ブナ科)→4月から5月頃
ハンノキ→1月下旬から4月頃
中国・四国
スギ→11月頃から5月頃
ヒノキ→3月から5月中旬頃
ハンノキ→1月から4月頃
コナラ(ブナ科)・クリ(ブナ科)→4月から6月上旬頃
ウメ→2月から3月頃
オリーブ→5月上旬から6月中旬頃
九州
スギ→1月下旬から3月下旬
ケヤキ(ニレ科)・イチョウ(イチョウ科)→4月から5月頃
アカマツ(マツ科)→4月中旬から7月上旬頃
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現代はなぜ花粉症になりやすいの?
日本人の約25%が花粉症だといわれていますが、これは、スギは戦後に大量に植林されたこともあり、伐採されずに残ったものが毎年春に花を咲かせる時期におこるようになったといわれております。
さらに道路が舗装された現代では地面に落ちた花粉が再度舞うということも原因の一つです。
また、食生活や生活パターンの変化、住居の近代化などによって昔よりアレルギーをおこしやすい環境になったといえます。
花粉症の症状
鼻→くしゃみ・鼻水・鼻づまり
目→かゆみ・涙・充血
のどのかゆみ、皮膚のかゆみ。さらに下痢や熱っぽいなどの症状があらわれることもあります。
花粉症に良い栄養素と食べ物
ポリフェノール
ポリフェノールにはアレルギーの原因であるヒスタミンを抑える抗アレルギー作用があります。さらに、アレルギーが起きた時に増えてしまう活性酸素を分解し症状の悪化を防ぐ効果もあるといわれております。
- 赤ワイン
- ブルーベリー
- プルーン
- ブロッコリー
- ピーマン
- セロリ
- フキ
DHA
直接的にアレルギー症状をおさえるわけではありませんが、アレルギーは体内の脂肪バランスを整えることで抑えられることがわかっています。DHAはこの脂肪バランスを整える働きがあるので積極的に取り入れたい栄養素です。
- いわし、さば、さんまなどの青魚→手軽な魚のかんづめなどはいかがでしょうか?
- 調理用の油を亜麻仁油(あまにゆ)やえごま油(えごまゆ)、しそ油(しそゆ)などに替えてみるのもよいでしょう。
乳酸菌
アレルギー症状を緩和するためには腸内環境を整えることが効果的だと言われています。「生きたまま腸に届く」タイプのヨーグルトがおすすめです。
カテキン
カテキンには抗ヒスタミン作用があるのでアレルギー症状を緩和するのに効果があります。
花粉症の人が注意したいこと
イネ科の花粉症は小麦の食品を食べることによって症状が悪化しアナフィラキシーを発症することもあるそうです。
5月と6月はパンやパスタ、うどんなどの小麦でできた食品を少し控えめにしてみてはいかがでしょうか?
病院にて、自分は何のアレルギーなのかアレルギー検査をしてみることをおすすめします。
自宅でできる応急処置
1.鼻うがい
鼻うがいは痛いというイメージがありますが正しいやり方をすれば効果的です。
2.マスクをする
やはり原因となる花粉を遮断するのがよいでしょう。
3.静電気除去スプレーで花粉をよせつけない
花粉は静電気に引き寄せられるので静電気の発生を抑えることによって花粉を体につけづらくする効果があります。
4.空気清浄機を使う
ちょっと高いですが効果は抜群です。
5.拭き掃除をする
加湿器などで部屋の湿度を上げ、花粉を床に落とし、濡れた雑巾で拭いたあと水気のない雑巾で乾拭きをします。
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