りんご病という名前はかわいらしいですが、れっきとした感染症です。今回は生まれた赤ちゃんがりんご病にかかってしまった場合と妊婦さんがりんご病にかかってしまった時の胎児への影響などをまとめました。
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りんご病ってなに？
ヒトパルボウィルスB19型というウィルスが原因による正式名称は伝染性紅斑（でんせんせいこうはん）という感染症です。ほっぺたが赤くなるので通称りんご病と呼ばれています。
5～9歳くらいの幼児が最も多く発症するのですが、保育園、幼稚園に通っている兄弟がいる場合はまれに２歳以下の乳幼児にもかかる場合があります。
比較的感染力が弱く短期間で急激に大流行することはあまりありません。
感染経路
つばやくしゃみなどの飛沫感染によるものがほとんどです。
発疹があらわている段階では飛沫感染などする心配はほとんどないので、感染者のあとにお風呂に入っても問題ありません。
潜伏期間と症状
- 潜伏期間は10～20日間と長い
- 37度前後の微熱がでる
- 症状はこどもの場合両側のほっぺがりんごのように真っ赤になり、その後腕・おなか・足・おしりにレースのようなのこぎりの歯のような赤い発疹が現れる。いったん消えた発疹がまた現れることもあります。
- 発疹が現れるころには感染力はほとんどなく発疹がでる１週間前くらいが一番感染力が強いといわれております。
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対処方法
- りんご病を予防するワクチンも抗ウィルス薬もありません。よって対症療法となります。基本的には風邪のときと同じように自然治癒するまでゆっくり過ごす。
- からだを温めすぎるとかゆみが増すのでお風呂はサッとすます。
- かゆみ止めの塗り薬を塗る。
- ゆっくり休ませ自然に治るのを待つ。
大人や妊婦さんが感染した場合
りんご病の免疫は成人するまでに50％以上の人が獲得するものなのですが、免疫がない場合はやはり感染します。こどもが感染したときと大人が感染したときの症状は少し違います。
- 大人はほっぺたが赤くならない
- 手足には赤い斑点（紅斑）がでる
- 手首、指、ひざ、腰などの関節痛がおこる
- 38度以上の発熱
などの症状がおこり、風疹やはしかなどと間違えやすいのも特徴です。
妊婦が感染した場合の胎児への影響
とくに妊娠12～20週の時期にりんご病に感染した場合は胎児にも感染し、おなかの赤ちゃんが貧血になって死亡したり、流早産、胎児水腫などを引き起こす可能性があるので妊婦さんがりんご病にかかった場合は特に注意が必要となります。
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