寒い冬ももうすぐ終わり、待ち遠しかった春がようやく訪れますね。
春といえば、入園・入学シーズンですね。
この春、小学校入学のお子さんを持つ妊娠中のお母さんも多いことでしょう。
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「妊娠中は市販の風邪薬をのんだらダメ」とか「妊娠中は風疹に気をつけて」など、いろいろと制限があり、不安に思われる妊婦さんも多いかと思われます。
そこで今回は、「もし妊娠中に溶連菌感染症にかかってしまったらどうしよう!?」という疑問について考えてみたいと思います。
流行のピークは「春から夏にかけて」と「冬」
学校で流行し、出席停止になることもあります。
感染した子どもからもらうパターンが多い
「溶連菌」と聞くと子供がかかるものと思う方も多いかと思いますが、体力や免疫が低下していれば、大人でも子どもから感染することもあるのです。
特に、疲れがひどくて体力が低下している時、妊娠中で免疫力が低下している時などは注意が必要です。
感染経路
感染者の「せき・くしゃみ・つば」などの飛沫感染と
感染者についた細菌が手などを介し、口に入って感染する経口感染があります。
症状
- 子どもは、発熱・嘔吐・喉の痛み・鼻水、鼻づまり・咳・イチゴ舌など。風邪とよく似ていますが、”舌にイチゴのようなつぶつぶの発疹がでるイチゴ舌”の症状がでた場合は溶連菌感染症と判断できます。
- 大人は、喉の痛み・頭痛・微熱・嘔吐などです。
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胎児への影響と治療方法
胎児への直接的な影響はないと言われていますが、出産時に産道を通るときに感染する危険性が高いと言われています。妊娠中の早い時期(34週まで)に感染した場合は飲み薬(抗生物質)を処方されます。
妊娠後期に感染した場合、35~37週の時に病院で行われる直腸の培養検査をしますので、その時に陽性がでた場合は、点滴治療をして出産にのぞみます。ちなみに、予定帝王切開で出産する場合は、赤ちゃんが産道を通らないので、感染する心配はないとされています。
もらった薬(抗生物質)は最後まで飲みきる!
途中で薬(抗生物質)をやめると、まだ生き残っている溶連菌がその抗生物質への耐性を持ってしまうため、薬が効かなくなってしまうことがあります。「よくなったな。」と思っても、薬は最後まで飲みきりましょう。
家族に感染者が出た場合
当たり前のことですが、必ずマスクを着用してもらう・うがい・手洗いを徹底してもらいましょう。被害を最小限に抑えましょう。
それでも万が一・・・
赤ちゃんが溶連菌感染症で生まれてきた場合
- 敗血症
- 髄膜炎
- 肺炎
などを引き起こし、発熱・お乳の飲みが悪くなる・泣いてばかりいる・呼吸が苦しくなる・チアノーゼをおこし、皮膚が紫色になる。などの症状があらわれます。
発症後に亡くなる確率は25~50%と非常に高く、後遺症が残る場合もあります。
そうならないためにも
定期健診をきちんと受け、うがい・手洗い・マスク着用、少しでもおかしいと思ったらすぐに医師に相談をしましょう。
そして元気な赤ちゃんが生まれてきますように。
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